人気シリーズ完結編「ニューヨークの巴里夫」主演ロマン・デュリスに聞く
2014年12月5日 16:00

[映画.com ニュース]スペイン留学で生活を共にした若者たちの青春を描いた「スパニッシュ・アパートメント」(2001)、社会人となったその後を追う「ロシアン・ドールズ」(05)に続く、セドリック・クラピッシュ監督による青春3部作の完結編「ニューヨークの巴里夫(パリジャン)」が12月6日公開する。20代から40代までの主人公グザヴィエを演じたロマン・デュリスが撮影を振り返った。
かつての留学仲間だったイギリス人のウェンディと結ばれ、2児の父となった40歳のグザヴィエ。文筆業も軌道に乗り、パリで順風満帆の人生を送るはずが、ウェンディはグザヴィエに別れを告げ、子どもと共にNYに渡ってしまう。子育てが気がかりなグザヴィエは、妻子を追いかけてNYでの生活を始める。
「グザヴィエは何年にもわたって成長した役だった。こういうのは俳優人生としても珍しい」と同じキャラクターを演じ続けることに満足感をにじませる。「彼は無頓着な男で、ナイーブで不器用だ。大いに楽しみながら演じることができたけど、いったい彼に何が起きたのか、セドリックとはまずそのことを話し合った。より行き当たりばったりな男になっているけれど、そうなるまでに何を選び、何を持ち、何を間違ってきたのか。その間違いでさえも、彼という男の喜劇的な一面を担っているんだ」と今作でのグザヴィエ像を分析する。
(C)2013 Ce Qui Me Meut Motion Picture - CN2 Productions - STUDIOCANAL - RTBF - France 2 Cinema初めてグザヴィエを演じた「スパニッシュ・アパートメント」がデュリスの役者人生の基礎を築いたと断言する。「『スパニッシュ・アパートメント』の前には、グザヴィエみたいな役はなく、僕はグザヴィエを完璧に作り上げなくてはならなかったんだ。彼を好きになるよう努め、自分と役柄とのバックボーンを重ねていくことに取り組まなくてはならなかった。彼がどうやって成長してきたのか、それまでの人生が画面を通してわかるようでなければならなかったから。だからこそ、余計に役に入りこんだんだが、そんなことはそれまでやったことがなかった。確かに、何もかもがあの作品から始まったと言えるね」
今作では、オドレイ・トトゥ、セシル・ドゥ・フランス、ケリー・ライリーら女性キャストが再集結した。「3人ともそれぞれ美しく、特に僕にとっては、距離を保って彼女たちを見ているから余計に美しく感じられるのかもしれない。映画はグザヴィエの経験を映しているんだ。フランソワ・トリュフォーのアントワーヌ・ドワネルに似ていないかい? 『逃げ去る恋』のようじゃないかい? 別の誰かと話していて僕はそう思ったんだけど」。グザヴィエの人生を彩る3人のキャラクター、マルティーヌ、ウェンディ、イザベルとのシーンを振り返り、「イザベルのニューヨークのロフトでの僕たちの最初のシーンで、『ロシアン・ドールズ』の続きなんだと実感したんだ。やっと戻ってこれたって!」と再会を喜んだ。
(C)2013 Ce Qui Me Meut Motion Picture - CN2 Productions - STUDIOCANAL - RTBF - France 2 Cinema
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