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「毛皮のヴィーナス」“支配”と“服従”が始まる特別映像公開

2014年12月2日 15:00

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エマニュエル・セニエ&マチュー・アマルリック共演
エマニュエル・セニエ&マチュー・アマルリック共演
(C)2013 R.P. PRODUCTIONS-MONOLITH FILMS

[映画.com ニュース] 鬼才ロマン・ポランスキー監督の最新作「毛皮のヴィーナス」から特別映像が到着。無名の女優と自信家な演出家の“支配”と“服従”が始まろうとする瞬間を収めた場面が、劇場公開に先駆けお披露目された。

「マゾヒズム」の語源となったレオポルド・フォン・ザッヘル=マゾッホによる自伝的長編小説「毛皮を着たヴィーナス」をもとに書かれた戯曲を映画化。ポランスキー監督の妻でもあるエマニュエル・セニエが怪しげな魅力を持つ女優ワンダ役、国際的に活躍する仏俳優マチュー・アマルリックがワンダに服従することに悦びを見出す演出家トマ役で共演。現実と戯曲の世界との境界が曖昧となり、次第に立場が入れ替わることで官能的な快楽を見出だす男女の濃密な掛け合いを描き出す。

このほど公開されたのは、ふたりきりのオーディションの冒頭部分。自分のマフラーを毛皮に見立て、発声練習をしながら身支度をするワンダに対し、うんざりした様子のトマ。しかし、ワンダがセリフを発した途端、投げやりな態度だったトマが一変し、心を奪われたように相手役を務め始める。“堕ちゆく男”と“昇りゆく女”の関係が動き出した瞬間が、劇的に映し出された。

オーディションに遅刻してきた無名の女優ワンダは、自信家で傲慢な演出家のトマに強引にオーディションをしてほしいと懇願する。知性の欠片も感じさせないワンダだったが、演技を始めると役を深く理解し、セリフも完璧だった。ワンダを見下していたトマだが、次第にふたりの立場は逆転。トマは役を超えて、ワンダに支配されることに心酔していく。

毛皮のヴィーナス」は、12月20日から東京・Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開。

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