日本人初!伊ビエンナーレ・カレッジ・シネマに長谷井宏紀監督が選出
2014年11月30日 09:00

[映画.com ニュース] 映画監督で写真家の長谷井宏紀の映画「Blanka(仮題)」が、伊ベネチアのビエンナーレ・カレッジ・シネマで日本人の作品として初めて選ばれ、イタリア・フィリピン合作の長編映画として製作されることが決定した。長谷井監督にとって初の長編映画となる本作は、来年9月に開催される第72回ベネチア国際映画祭で初披露される。
ビエンナーレ・カレッジ・シネマは、ベネチア国際映画祭を擁するベネチア・ビエンナーレが開催するワークショップで、世界中から新人映画監督を発掘し育成することを目標としている。3回目となる今年は、世界中から応募された約400のプロジェクトから選出された12チームで最初のワークショップを実施。その中から長谷井監督の「Blanka」をはじめ、クバ・チェカイ監督の「Baby Bump」(ポーランド)、アンナ・ローズ・ホーマー監督「The Fits」(米国)の3作品が選ばれ、製作費としてそれぞれ15万ユーロ(約2205万円)が支給されることになった。
長谷井監督が脚本・監督を務める「Blanka」は、フィリピン・マニラの路上で生きる子どもたちが主人公のロードムービー。現在はイタリア人プロデューサー、フラミーニョ・ザドラ(ドルジェ・フィルム)と開発を進めており、1月中旬からフィリピンでキャスティングとプリプロダクションを行い、3月末から7週間で撮影する予定。5月中旬からマニラと日本でポスプロ作業に入り、8月の完成を目指す。
1975年、岡山県生まれの長谷井監督は、1999年に初監督したドキュメンタリー映画「W/O」がロッテルダム国際映画祭など海外の映画祭で上映されて以降、CHARAやUAのミュージックビデオ、自主短編映画でメガホンをとる。ロシアの名匠セルゲイ・ボドロフ監督の「モンゴル」(2007)に出演するなど俳優としても活動し、09年の仏短編映画「Alice au pays s'emerveille(原題)」では以前から親交のあるエミール・クストリッツァと共演した。当時はセルビアを拠点にヨーロッパとフィリピンを中心に活動していたが、現在は東京に拠点を移しており、世界を旅しながら映像・脚本・写真作品を制作。今年のNHK土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」では写真を担当した。
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