風間俊介5年ぶり映画主演!「猫なんかよんでもこない。」でつるの剛士&松岡茉優とタッグ
2014年11月15日 06:00

[映画.com ニュース] 実力派俳優の風間俊介が、実話をもとに猫と男の物語を描いた人気漫画を映画化する「猫なんかよんでもこない。」に主演していることが明らかになった。2016年の公開を予定しており、風間にとって11年の「前橋ヴィジュアル系」以来、約5年ぶりの映画主演作となる。
NHK連続テレビ小説「純と愛」や「それでも、生きてゆく」などに出演してきた風間は、「原作を読んだときにすごく温かい話だなと思い、絵が持っている温かさというのを実際に人が演じたときに、人柄の温かさが映像を通して出せたらいいなと思いました」と話す。今作ではダメボクサーのミツオ役を演じるが、「この映画は猫が主役です。存分に猫に振り回されているミツオを楽しみにしていてください」とアピールする。
ダメ漫画家でミツオの兄貴役を演じるのは、つるの剛士。初共演となる風間について、「実際には年の差が9歳あるのですが、僕には弟がいないので、お芝居とはいえ本物の弟ができた感覚ですごくうれしかったです」と話している。さらに、「原作と脚本のアニキ像は少し違いますが、映画では、一見クールでドライ、だけど、陰で弟をしっかり見ている。そんな兄貴を演じられたと思います」と自らの役どころについて説明している。
そして、ヒロイン役の幼稚園の調理員・ウメさんには、若手女優のなかでも目覚しい活躍をみせる松岡茉優。風間とともに「映画 鈴木先生」、NHK時代劇ドラマ「銀二貫」に出演しているが、共演シーンは今回が初めて。「風間さんは、すごい自分をもっている方で芯がありますが、『誰にでもあわせます』という柔らかさもあり、周りを気遣ってもいる。改めて、不思議な魅力のある方だと思いました」と振り返った。
「クロ號」で知られる杉作氏の同名実録漫画を、映画「グッモーエビアン!」の山本透監督のメガホンで描く。映画「永遠の0」の林民夫が、山本監督と共同で脚本を担当。犬派の崖っぷちボクサー・ミツオは、ひょんな事から兄が拾ってきた2匹の猫の世話を任されてしまう。夢に破れ、日々のさみしさを抱えていたミツオだが、猫たちとの共同生活によって、空っぽだった気持ちが少しずつ満たされ、次第に自分自身を見つめなおしていく。
「まさにタイトル通りの撮影現場。呼んでもこなかった!」と、自由奔放な猫たちの演技に翻ろうされたことを告白する山本監督。「主演の風間さんには、猫が何をしようが演技は続けるという無茶な要求をしましたが、持ち前の瞬発力で、繊細な演技を見せてくれました。猫たちも応えるかのように、自然な(自由な?)表情をたくさん見せています。今までにない“新しい猫映画”をお見せできるのではないかと、しっかりした手応えを感じています」と自信をにじませている。
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