クエンティン・タランティーノ監督、あと2作品での引退を宣言
2014年11月13日 11:10
[映画.com ニュース] クエンティン・タランティーノ監督が改めて引退宣言をしたと、Deadlineが報じた。米サンタモニカで行われているアメリカン・フィルム・マーケットに出席したタランティーノ監督は、次作「ザ・ヘイトフル・エイト(原題)」について会見。同作にかける思いや、フィルム文化保護のために70ミリフィルムで公開する予定であることなどを熱く語ったあと、自身の引退計画を明かした。
「もう少し監督を続けて欲しいと望まれた状態で引退をしたい」と語るタランティーノ監督。名匠が晩年になって駄作を撮りがちであるとし、完璧なフィルモグラフィーを作り上げるため早期の引退を決意。具体的には「ザ・ヘイトフル・エイト」以降に2作品を手がけ、監督業から身を引くという。
「何が起きても変わらないとまでは断言しないが、そういう計画だ。もし10作目にたどり着き、いい仕事をして、ろくでもない作品にならなければ、そこで監督業を辞めるのがいいと思っている」。
なお同作は、南北戦争後のワイオミング州を舞台に、立ち往生した賞金稼ぎのライバルたちの関係を描く。製作・北米配給はワインスタイン・カンパニーで、同マーケットで世界配給権のセールスが行われている。