傭兵軍団は5歳の子ども並み!?「エクスペンダブルズ3」監督が語る
2014年10月30日 12:45

[映画.com ニュース] シルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガーほか、ハリソン・フォード、メル・ギブソンら歴代アクションヒーローが総結集したシリーズ最新作「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」のパトリック・ヒューズ監督がこのほど来日し、映画.comのインタビューに応じた。
1978年生まれのオーストラリア出身。監督デビュー作のオーストラリア映画「レッド・ヒル」(10)で注目を集め、わずか2作目でハリウッド超大作を任されるという大抜てきを受けた。ヒューズ監督は、「ちょうど活動の拠点をロサンゼルスに移そうと考えていたとき、『スタローンが会いたがっている』という連絡を受けたんだ。子どもの頃から見て育ってきた『ランボー』『ターミネーター』のスターだけじゃなく、この映画には13人もすごいスターたち、つまりこれまでのアクション映画のほとんどの人たちが出ている。とても興奮したね」と振り返る。
脚本段階から関わり、スタローンとともにストーリー構築に励んだが、それは「非常に大きな、楽しいチャレンジだった」と言う。「ストーリーを作るといっても、13人のスターを6カ月間拘束できるわけじゃない。例えばこの人は2週間ここが空いてるとか、ここが6日空いているとかというそれぞれのスケジュールを考慮してストーリーをデザインする。ただ顔を出すだけじゃなく、みんながちゃんと関わっていけるストーリー、ひとつの物語として統一性があるものを作っていくことが大事だった」。
聞いているだけで途方もない作業を「クリエイティブに解決するという意味では面白かった」と楽々と乗り越えていくが、「実際の撮影になると、それはもう悪夢に変わった」と苦笑いする。「全員が出ているシーンがあるけれど、もちろん本人全員がそろって撮れるわけはなくて、つまりボディダブル(代役)を使って同じシーンを何回も何回も撮るんだ。この時はハリソンがいるけど他がそろわないから代役を使って、次の段階ではシュワルツェネッガーが来たから、じゃあ他の人を代役で……と、ひとつのシーンを何度も何度も!(笑)」と頭を抱える。
「主役クラスの俳優たち、13人分のエゴがそろわなくてよかったのでは?」と話を振ると、それでも「初日に8人もそろってしまった」と答える。「自分がやりたいことをしっかり持って、それをメガホンで指示しなきゃいけないのは大変だったけれど、楽しかった」と振り返る監督は、「子どもを扱うのと同じで、僕には5歳の子がいるが、それが13人いるような感じ。『「カット!』って言った瞬間にみんなのおしゃべりがはじまっちゃうから『うるさい!!』って怒鳴ってね(笑)」と、傭兵軍団のコントロール法を明かした。
現場では出演陣のことを、ランボー、ターミネーターとヒーロー名で呼んでいたという監督。子ども時代に最も人気のあったヒーロー「スター・ウォーズ」のハン・ソロ役のフォードには、同作をほうふつとさせるヘリコプターアクションの見せ場を用意。「ハリソンは実生活でも本当にトップレベルのヘリのパイロット。それだけにスタジオ撮影時に僕が指示を出すと、『そんな動きをしたらぶつかっちゃうよ』と注意されることも。操縦のプロフェッショナルを相手にするのは、なかなか大変だったよ」と振り返った。
そして、「最近は、爆発などのエフェクトはCGで作ることが多いが、やはり損なわれてしまうものがある。だから今回は非常に昔風のやり方、オールドスクールの味わいというものにこだわって、冒頭の列車とヘリのチェイスはもちろん、メルが落とした爆弾のシーンも本物の火薬を爆発させて撮った。本当に燃えているという、80年代的なアクションの撮り方をぜひ楽しんでほしい」とインタビューを結んだ。
「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」は、11月1日から全国公開。
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