ノルウェーの名匠ベント・ハーメル、新作「1001グラム」主演女優と共に来日
2014年10月27日 20:45

[映画.com ニュース] 第27回東京国際映画祭コンペティション出品作「1001グラム」の上映が10月27日TOHOシネマズ六本木であり、ノルウェーのベント・ハーメル監督と主演女優アーネ・ダール・トルプとが会見した。
「キッチン・ストーリー」「酔いどれ詩人になるまえに」「クリスマスのその夜に」など、孤独を抱えた人間の悲哀をユーモラスに描く作風で知られるハーメル監督が、初めて女性を主役に据えた最新作。重量の基準となる1キロの塊を保管する研究所に勤務する内気なマリエが病気の父に代わり、パリの学会に出席する。ヒロインの感情の変化とパリでの思わぬ出会いを繊細に描いたラブストーリー。次回のアカデミー賞外国語映画賞部門のノルウェー代表作品にも選出された。
孤独な主人公を描くことが“ノルウェー的”かと問われたハーメル監督は「私の母国に起因していることもあるかもしれませんが、孤独はノルウェーだけでなく、すべての人が抱える普遍的なもの」と説明。今回、女性が主人公であることについては「女性としてではなく、人間としてアプローチしました。(今回の主人公が)男性であっても描き方は変わらなかったと思います」と話した。
主人公のマリエを演じるトルプは、ノルウェーの人気実力派女優のひとり。今回が初来日となり「ノルウェー人にとって日本はあこがれの地。今回の東京訪問を友人にうらやましがられました。何か冒険が始まるような気持ちです」と挨拶し、バラエティ豊かな監督陣がそろうノルウェー映画界でのハーメル監督を「彼は有名な映画作家でユニークな立場にあります」と紹介する。自分自身を隅々までコントロールし、笑顔をほとんど見せないヒロインを演じ、「これぞハーメルという世界観があるので、そこに入りきって演じきらなければなりません。今作でも一つひとつのマリエの小さな動きの中に意味があって、それをすべて正確に演じなければならない苦労がありました」と役作りを振り返った。
東京国際映画祭は10月31日まで開催。
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