J・デュジャルダン主演「マルセイユ・コネクション」で共演ジル・ルルーシュが初来日
2014年10月26日 19:35

[映画.com ニュース] 第27回東京国際映画祭コンペティション出品作「マルセイユ・コネクション」の上映が10月26日TOHOシネマズ六本木であり、仏俳優ジル・ルルーシュとセドリック・ジメネス監督が会見した。
「この愛のために撃て」「友よさらばと言おう」など近年のフレンチ・ノワールの顔として、存在感を見せるルルーシュ。「小さいころから東京にあこがれていて、『ブレードランナー』のような未来の街を頭の中で思い描いていました。来てみたらその通りで、わくわくする興味、関心をかき立てられる街。多くの監督が東京で撮影したいと思う気持ちが理解できますし、一方、フランスが中世のように思えてきました」と初来日の感想を語った。
ジメネス監督にとって長編第2作となる本作は、70年代後半の南仏マルセイユで実際に起きた事件を基に、不屈の正義感を持つ判事が麻薬組織に立ち向かう姿を描いたアクション満載のクライムドラマ。「アーティスト」でフランス人初のアカデミー賞主演男優賞を受賞したジャン・デュジャルダンが熱血判事ミシェル、ルルーシュが麻薬組織のボスのザンパを演じる。
「初めての日本に映画と共に来られたことがうれしい」と挨拶したジメネス監督は、「私はマルセイユ生まれのマルセイユ育ち。父親がナイトクラブを経営しており、その隣に(麻薬組織の)ザンパたちがいたのです。長いこと彼らのことを知っていたので、その物語を語りたいと思った」と本作製作のきっかけを語る。そして「実在した人々の人生を尊重して物語をつくることに責任を感じた」と振り返った。
ルルーシュは実在した人物を演じるにあたり「奥さんや子ども、友人らに会って話を聞きました。あまり風刺にならず、そして美化しないよう、真実を演じることを心がけました。とりわけ残された(ザンパ)の家族に対してプレッシャーを感じました」と役作りの苦労を明かした。
東京国際映画祭は10月31日まで開催。
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