この愛のために撃て
劇場公開日:2011年8月6日
解説
看護師助手のサミュエルは妊娠中の妻ナディアを何者かに誘拐され、交通事故で病院に担ぎ込まれた指名手配犯サルテを、警察の監視下から連れ出すよう犯人から要求される。理由も分からぬまま要求に従うサミュエルは、やがて警察からも追われる身となるが、妻を助けるため奔走する。デビュー作「すべて愛のために」(2008)がポール・ハギスにより「スリーデイズ」(10)としてハリウッドリメイクもされたフレッド・カバイエ監督の第2作で、パリを舞台に描くサスペンスアクション。
2010年製作/85分/PG12/フランス
原題:A bout portant
配給:ブロードメディア・スタジオ
スタッフ・キャスト
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2020年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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『すべて彼女のために』のフレッド・カヴァイエ監督。『すべて』もかなり面白かったけど、こちらは上を行く。善良な一市民が犯罪に巻き込まれてゆく過程を大胆かつスリリングに描いていて、そのドキドキ感は85分という短い尺の中に凝縮しているのだ。
容疑者サルテ(ゼム)はなぜ追われているのかわからないという状態で交通事故に遭ってしまい、病院に収容される。その晩に白衣を着た闖入者が吸入管を切るという事件が起きた。その処置をしたのがサミュエル(ルルーシュ)であり、彼を尾行したサルテの弟が彼を襲いナディア(アナヤ)を誘拐。サミュエルは脅迫通りにサルテを連れ出すが、サルテも弟も何者かに命を狙われていたのだ。
その追手は警察内部のヴェルネール(ジェラール・ランバン)率いる捜査班だった。彼らは警察の仕事以外にも裏の仕事をやっており、ある資産家殺しを実行し、強盗常習犯のサルテを犯人でっち上げようとしていたのだ。サミュエルの悩みを聞いてくれた殺人課のファーブル(ミレーユ・ペリエ)が現場にかけつけると、無残にもヴェルネールの部下に殺される。サミュエルは無実の刑事殺しの罪をも被せられ、逃亡犯として追われることになる。サルテとサミュエルは結託して、ヴェルネールの殺害現場を撮ったUSBを奪おうと計画する・・・
腐敗した警察内部を描く映画はやはりフランス製がピカイチ。残忍で手際よく、世で無事に解決した事件さえ捏造があるんじゃないかと妄想が膨らんでしまうほどだ。また、終盤には思いがけない手法で警察内部の部屋に侵入する!サルテがボスに頼んで、ある時間に一斉に軽犯罪を起こさせるのだ。警官たちはあちこちの現場に駆り出され、阿鼻叫喚ともいうべき忙殺される雰囲気の中、POLICEの腕章をつけただけで侵入に成功するサルテたちだった。サルテの弟も殺され、サミュエルの妻も警察に監禁され、やがて事故死を装って殺されそうになる。無茶苦茶な警察!
そんな警察のなかでもファーブルの部下スジーニ(クレール・ペロ)の思いやりの目がよかったな。
2019年8月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
出産を控えた妻を持つサミュエルは意識不明の男を助けたことから何者かに妻を誘拐されることになり…。
本国で大ヒットを記録したフランス映画。アメリカリメイクから先に鑑賞したが、原作はよりシリアスな内容になっていて個人的にはこちらの方が渋くて好きでした。
2018年12月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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病院に担ぎ込まれたワケあり風の男を担当することになった看護士が臨月間近の愛妻を人質に取られ3時間以内に病院の男を連れ出すよう要求される。日常から一瞬で裏世界に身を落とした男が愛する妻を奪還する為に命懸けのリベンジに打って出るまでの緊迫しまくりの90分。主人公とワケあり男の間に奇妙な友情が芽生える一部始終を全く台詞に頼らずに男の背中で描き切る。イケメンが一人も出てこないゆえに余りにも美しい逸品。必見です。
3.0謎
2014年7月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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主人公はどうやって冷凍庫の場所がわかったんだろ、謎過ぎる。何となく展開が読めてしまうから、物足りなさを感じた。