大内伸悟監督、くじけそうになりながら「知らない町」を4年越しで完成
2014年10月25日 10:05

[映画.com ニュース] 第27回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門に選出された「知らない町」が10月24日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで公式上映され、主演の柳沢茂樹、細江祐子、大内伸悟監督らがティーチインに出席した。
製作に4年を費やした労作なだけに、大内監督は「付き合ってくださったキャスト・スタッフの方に、改めてこの場を借りて感謝申し上げます」と謝意。そして、「僕の体たらくが災いして1年に1回の撮影になってしまった。脚本を書きつつお金を貯めつつ、撮影を3回やって、とっちらかった作品なので編集に1年かかった」と完成までの経緯を明かした。キャストの降板など苦難も多かったそうで、「途中何回もくじけそうになりましたが、叱咤激励を身内から頂き、どうにか完成できました」と神妙な面持ちで語った。
この発言を受け柳沢は、「インディペンデントの映画って、撮っていつの間にか監督から連絡が来なくなり、もう終わったんだなという経験を散々している。最後の撮影まで1年丸々連絡がなかったので、『これはもう終わった』と思った」と振り返る。しかしその後、大内監督から連絡を受けた柳沢は「『人ひとり殺すぐらいの気持ちでやるんだったら、俺は乗っかるよ』と言った」と撮影再開の舞台裏を明かした。
大内監督は「人に申し訳ないのもそうだが、これが完成できないと自分は二度と(映画を)撮れないと思っていた。最後の作品だと思いながらやらないと、いいものは作れないと思っているので、『やりたくない』と言われてもお願いしますという風に頼み込みました」。今後について聞かれると、自身の敬愛する小説家・保坂和志氏の言葉を引用し「『わかりやすいというのは、支配者側の論理だ』。その精神を忘れずに撮っていきたい」と次回作への意欲を燃やしていた。
地図調査員・優二(柳沢)の部屋を“前の住人”だった亮子(細江)という女が訪ねてくることから物語は始まる。亮子はゴトウという男に会いにきたというが、優二の友人の西田(松浦祐也)がその部屋で幽霊を見たと騒ぎになる。その後、優二は亮子と偶然再会し、ゴトウが既にこの世にいないことを告げられる。
「知らない町」は、11月22日から開催されるTAMA CINEMA FORUMの「TAMA NEWWAVEコンペティション部門」にも出品されている。第27回東京国際映画祭は31日まで。
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