高良健吾を喜ばせた、行定勲監督の“ひと言”とは?
2014年10月12日 01:00

[映画.com ニュース] 行定勲監督が演出を担当したWOWOWの新ドラマ「平成猿蟹合戦図」の第1話が10月11日、熊本・菊池で開催中の菊池国際交流映画祭でプレミア上映され、行定監督と俳優の高良健吾が舞台挨拶に立った。
同作は、「悪人」「横道世之介」などで知られる人気作家・吉田修一氏の長編小説をドラマ化したもの。歌舞伎町のバーテンダーとして働く浜本純平(高良)、日本を代表するチェロ奏者の敏腕マネージャー・園夕子(鈴木京香)、まったく違う世界で生きていた2人がある事件を機に出会い、国政選挙に挑むことになる姿を描いた群像劇だ。
連続ドラマ初挑戦となる行定監督は、過去に吉田氏の「パレード」を映画化し、ベルリン国際映画祭批評家連盟賞を受賞している。再び吉田作品を手がけることになるが、「連続ドラマではあるけれど、合計305分(全6話)の映画を作ったようでもある。そういう自由を与えてくれたチャレンジな作品だった」と振り返る。
一方の高良は、ドラマ「女たちは二度遊ぶ」以来となる行定監督とのタッグ。「まだ演じたことのない役が刑事と政治家、その1つがかないました」と喜びながらも、「行定監督は厳しいし、試されている気がするし、緊張もするけれど、こちらがぶつけたものをすべて受け止めてくれる。行定組でしか味わえないもの、瞬間があるんです。クランクアップの日に監督から“おまえ、面倒くさいやつだよな”って言われたのがすごく嬉しかったです(笑)」と明かす。
大変だった撮影として行定監督作がピックアップしたのは、最終話。「この作品のすべてを込めた」という選挙の演説シーンは原作の吉田氏が泣いたシーンでもあり、「世の中と自分がどうつながっているのかを自分自身も考えさせられたし、この映画を見た人も純平を通してそれを考えると思う」というの言葉に、高良も「純平はみんなのなかにもいる」と同調していた。
また、舞台挨拶の後半には挿入歌「ぼくらの居場所」を担当するロックバンド「忘れらんねえよ」のボーカル&ギターの柴田隆浩と、主題歌「それでも世界は美しい」を歌う歌手の塩ノ谷早耶香もゲストとして登壇し、各楽曲を熱唱。舞台挨拶は約1時間におよび、会場全体が熱気に包まれていた。開催前に「湯布院映画祭のように、地元以外の人たちからも『いい映画祭だね』って言われるような映画祭にしていきたい」と話をしていた行定監督と高良の思いは、確かに観客に届いた。
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