アラン・レネ遺作「愛して飲んで歌って」15年2月14日公開決定
2014年10月10日 10:00

[映画.com ニュース] 「夜と霧」「二十四時間の情事」「去年マリエンバートで」など映画史にその名を残したフランスの巨匠アラン・レネ監督の遺作「Aimer, boire et chanter(原題)」が、邦題「愛して飲んで歌って」として2月14日に公開が決定、葬儀の際に掲げられた仏イラストレーターのフロック(Floc'h)による肖像画を用いたティザービジュアルがお披露目された。
今年3月1日に死去したレネ監督の葬儀は、レネ監督のミューズであり妻でもあった女優サビーヌ・アゼマが喪主を務め、アンドレ・デュソリエやピエール・アルディティら常連俳優のほか、アルノー・デプレシャン、ジャン=ピエール・レオ、マチュー・アマルリック、ジェーン・バーキンら仏映画界のスターが参列。さらに、フランソワ・オランド大統領も追悼上映会に参加し、偉大な映画作家の死を悼んだ。会場には、ウッディ・アレン作品でも知られるフロックによる洒脱な肖像画が大きく掲げられたという。
遺作となった「愛して飲んで歌って」は、レネ監督がファンだった英国の喜劇作家アラン・エイクボーンの戯曲の映画化。「スモーキング/ノンスモーキング」「六つの心」に続いて3度目となる、軽やかでチャーミングな恋愛喜劇。レネ作品の常連であるサビーヌ・アゼマ、アンドレ・デュソリエらが出演。本作は2014年のベルリン国際映画祭で、レネ監督91歳にして、通常は革新的な若手の映画監督に与えられるアルフレッド・バウアー賞を受賞した。
誰からも愛されるカリスマ的魅力を放つジョルジュ。ジョルジュの余命がわずかなことを知った3組の夫婦は、友人の残りの人生を有意義なものにすべく一致団結。ところが、過去にジョルジュとそれぞれ特別な関係を持っていた女たちは最後の時間を巡って火花を散らし、そして男たちは右往左往する。
「愛して飲んで歌って」は2015年2月14日から岩波ホールほか全国順次公開。
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