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「ゴスペラーズ」が語る「ジャージー・ボーイズ」の楽曲の魅力

2014年10月1日 12:35

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結成20周年を振り返りながら、作品について語ったゴスペラーズ
結成20周年を振り返りながら、作品について語ったゴスペラーズ

[映画.com ニュース] 「ミリオンダラー・ベイビー」「グラン・トリノ」の名匠クリント・イーストウッド監督が、1960年代に世界中で絶大な人気を誇った米ポップスグループ「ザ・フォー・シーズンズ」の栄光と挫折を描いた「ジャージー・ボーイズ」が公開中だ。日本を代表するボーカルグループ「ゴスペラーズ」の北山陽一黒沢薫酒井雄二村上てつや安岡優が、同グループから受けた影響、映画の魅力を熱く語ってくれた。

リーダーの村上も、「『君の瞳に恋してる(Can't Take My Eyes Off You)』は大好きな曲だったけど、フランキー・バリがオリジナルだと知ったのはかなり後のことでした」と明かす通り、全米大ヒットナンバー「Sherry」「恋はヤセがまん(Big Girls Don't Cry)」など、誰もが一度は聞いたことのある名曲の数々がザ・フォー・シーズンズから生まれたことを知らない人は多い。

安岡は、「去年カバーした『君のもとへ帰りたい(Working My Way Back to You)』は、僕らが学生の時に大好きだった曲だけど、当時は黒人のソウルグループ『スピナーズ』がディスコサウンドで歌っていたのを聞いていたんです。白人のザ・フォー・シーズンズがブラックミュージックにあこがれて歌っていた曲だと知った時は、僕らもそれにあこがれて『自分たちにもできるはずだ!』と思って曲作りをしていたので、何だか近い感じがしてうれしくなりましたね」と親近感を振り返る。北山も、「僕らもそれで勇気とやる気が出た。楽曲は歌い継がれていく。そういうところを目指したいなって思うんです」と目標に掲げた。

最新アルバム「The Gospellers Now」では「Sherry」をカバーしているが、酒井は「日本でも抜群の知名度を誇る名曲『Short Shorts』を作曲した元『ロイヤル・ティーンズ』のボブ・ゴーディオがグループに参加したことも大きい。ゴスペラーズの『Sherry』には、少しだけその曲をほうふつとさせるメロディが入っているんです」とこだわりを明かす。

米ニュージャージー州の貧しい町に生まれた金もコネもない4人の若者たちが、類まれな美声と曲作りの才能、完璧なハーモニーを武器にスターダムを駆けあがっていく。しかし、グループの運命を変えた名曲「Sherry」が誕生するまでには、長い長い下積み時代があった。

黒沢は、「僕たちもデビュー後ブレイクできない時期が続き、スタッフから『レコード会社との契約がなくなるかも』と言われたことがある」という。そんなグループが迎えた危機の時も、安岡は「それでも僕らはスタンスを変えず、『いつも通り次の作品を作ろう!』と作ったのが(大ヒットした)『永遠(とわ)に』だったんですよ!」とザ・フォー・シーズンズさながらのエピソード。村上も、「初めてのアメリカレコーディングが、色々な意味でギリギリの大きな賭けだった」と当時をしみじみ振り返った。

そんな苦難の時期を乗り越えられたのも、5人というグループならではの絆があってこそ。北山は、「このメンバーでコンスタントに20年活動できたのも、支え守ってくれた人々がいるから」と周囲への感謝を忘れない。安岡も、「ヒット曲はもちろん大きな力。だけどそれだけでグループはつながっていられない。そこに至るまでに一緒に重ねてきた時間がグループを長生きさせるのだと思う」と語る。黒沢は、「毎年アルバムを作ってツアーをやっての繰り返しでここまで来た。これからも淡々と続けていく。だから健康が大事(笑)」と、冗談交じりに決意をにじませた。

デビュー20周年を迎える節目に村上は、「節目の年にこの映画とリンクできたことも、すごく素敵なプレゼントに思える」と感慨深げ。安岡も、「名曲は、色々なミュージシャンの口や体を通して、何度も何度も奏でられるもの。名曲は100年後にも残るし、ザ・フォー・シーズンズの曲だということを忘れていても、この映画を見れば思い出せるって素敵ですね」とほほ笑んだ。

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