吉木遼、初主演作公開に恐縮「全く自分を見れなかった」
2014年9月27日 21:10

[映画.com ニュース] 島田荘司氏原作のミステリー映画「幻肢」の初日舞台挨拶が9月27日、東京・新宿K's cinemaで行われ、主演の吉木遼と谷村美月、遠藤雄弥、佐野史郎、藤井道人監督、島田氏が登壇した。長編映画初出演にして主演を務めた吉木は「皆さんに見て頂けて本当に嬉しい。まさかこんなに(観客が)みっちり入っているとは」と喜びと驚きの表情を見せた。
ドライブ中に事故にあった大学生の雅人(吉木)と遥(谷村)は重傷を負い、雅人は遥と事故に関する記憶を失う。日増しに精神状態が悪化していく雅人は、ある刺激を脳に与えることで失った記憶を呼び起こすという精神科の先端療法「TMS治療(経頭蓋磁気刺激法)」を受けることを決意する。
主演の吉木は「3回見ましたが、1回目は全く自分を見れなかった。自分が映っていないところばかり見ていました」とその重圧と不安を明かすが、雅人の恋人・遥を演じた谷村は撮影現場の雰囲気に触れ「すごく楽しかった。やっぱり映画の現場は楽しいなと再認識できた作品でした」と余裕の表情。藤井監督と同年齢だという遠藤は「青春時代に見たり、感じたりしたものが同じ。全幅の信頼を置いて参加できてよかったなと思います」と藤井組のチームワークの良さをアピールした。キャスト陣から「藤井監督は本当に謙虚な方」と声が上がると、本人は「でも吉木君は言いたいことがたくさんあると思う……ね?」と問い詰め、吉木は「それは後で……(笑)」と恐縮しきりだった。
また、今年5月に公開した映画「オー!ファーザー」で藤井組に参加し、本作の舞台である吉祥寺に実際に住んでいるという佐野は「俳優はみんな現実と非現実を行き来するような仕事ではあるけれど、今回は内容も重なって二乗で楽しめた気がします」と自身の実生活を引き合いに出し、撮影中は島田ミステリーにどっぷりと浸かった生活だったことをにじませた。
映画化を前提に本作を書き下ろした島田氏は「藤井監督はすごく配慮なさる方だし、刺激的な言葉もたくさんおっしゃって下さった。例えば若い人のセリフで『じゃーん! リンゴ!』なんて60歳過ぎたら書けない」と会場の笑いを誘いながら、監督の人柄と才能を評価し、「出来上がった作品を最後まで見終わって、思わず立ち上がって一人で拍手しました」と出来栄えに大満足の様子だった。
(C)2014 映画「幻肢」製作委員会
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