佐々木蔵之介&國村隼、“妥協しない”白井晃の演出に戦々恐々
2014年9月3日 07:05
[映画.com ニュース] スティーブン・キング氏の小説を映画化し、世界中で愛されている「ショーシャンクの空に」が初めて舞台化され、大ヒットを記録した「ロンドン版 ショーシャンクの空に」が、12月に日本で上演される。9月2日に都内で製作発表会見が行われ、ダブル主演の佐々木蔵之介と國村隼、演出の白井晃、共演の板尾創路、三浦涼介が出席した。
2009年にアイルランドのダブリンで初演され、センセーションを巻き起こしてロンドンでも大ヒットを記録した。映画版ではティム・ロビンスが演じた、無実の囚人アンディ役の佐々木は「人気のある作品でプレッシャーもありますが、楽しみです。『希望を持つのは危険だ』と言われる刑務所の中で、アンディがひたすら希望を持ち続けることによって、ひとすじの光が見えてくる。そんな彼の強靱な精神力を表現できれば」と意欲を語った。
調達屋のレッドに扮する國村は、「この役は映画ではモーガン・フリーマンが演じたわけで、あの人をやるんだな、大変だな、と思っています。稽古を通してレッドに出会い、レッドを見つけて、レッドとして皆様の前に立ちたい」と意気込む。演出の白井も「ロンドン版は映画でヒットした要素をふまえての舞台版になっている。それを今回は、日本で生きている我々が共感できる“日本版”として、我々の物語として再生させたい」と熱く語った。
今回は、男性ばかりの稽古場となる。佐々木は「女性と舞台をやったことがほとんどない。男臭いのは慣れています」ときっぱり。2度目のタッグとなる白井の演出は「(前回は)いままでやった稽古のなかでも一番キツかった。しつこく試行錯誤するし、休ませてくれない(笑)。終わりはないのか? と思いました。でもおかげでいままでにない達成感を得られた」と本音を吐露。同じく2度目の國村が「白井さんは妥協をしないんです」と言うと、「稽古が嫌い」(三浦)、「体が弱くて体力がない」(板尾)と不安の声が。これに対して白井は「休ませますよ。でもその分、稽古時間は長くなるかも(笑)。稽古嫌いというのはダメ」と応じた。
「ロンドン版 ショーシャンクの空に」は、12月11~29日の東京シアター・クリエを皮切りに、仙台、名古屋、広島、大阪、福岡で上演される。
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