「フライト・ゲーム」リーアム・ニーソン、実際の航空保安官を見破っていた
2014年8月23日 13:15
[映画.com ニュース] 全米興行ランキング初登場No.1、6週連続トップ10入りを記録したサスペンスアクション「フライト・ゲーム」で連邦航空保安官を演じたリーアム・ニーソンが、注意深い観察眼によって実際の航空保安官を見破っていたことが分かった。
同作は、高度1万2000メートルの大西洋上を飛行する旅客機内で、脅迫メールを受け取った航空保安官が正体不明の人物を相手に孤軍奮闘する姿を描く。自らもハイジャック犯として疑われる中で、乗員乗客146人の誰が真犯人なのかに迫っていくスリリングな展開が話題だ。
ニーソンは今作の航空保安官役にあたり、特殊部隊員による実際の訓練を受けたといい、一般の乗客になりすまして航空機に搭乗。機内の治安維持を担当する航空保安官を「彼らは正体を隠して旅行するのに非常に長けているんだ」と話している。2000年までは約30人ほどだった人員が、01年9月11日のアメリカ同時多発テロ以後は数千人に大幅増員されたという。
そんな対テロのスペシャリストを「(一般の乗客とは)見分けられない」と語るニーソンだが、その一方で、正体を見破った経験があることを明かしている。「5年前に、フライトの後で2人の男性を呼び止めたことがある。ほら、みんなよくやるように、飛行機で座っていると退屈して、周りの人たちを観察し始めるんだ。僕はその2人をじっと見ていて、着陸後に僕は『僕は俳優で、人を観察するのが好きなんです。すみませんが、あなたは航空保安官なのではありませんか?』と聞いてみたんだ」というエピソードを挙げ、「そうしたら、その内の1人は確かに航空保安官だったんだ!」と、観察眼が確かだった驚きを伝えている。
「フライト・ゲーム」は、「アンノウン」に続くジャウム・コレット=セラ監督とニーソンの再タッグ作。「ダイ・ハード」「マトリックス」のジョエル・シルバーがプロデューサーを務め、共演にはジュリアン・ムーア(「ブラインドネス」)、ミシェル・ドッカリー(「ダウントン・アビー 貴族とメイドと相続人」)、ルピタ・ニョンゴ(「それでも夜は明ける」)ら実力派が顔を揃えている。9月6日から全国公開。