タランティーノが救ったロサンゼルスの名画座のドキュメンタリーが完成
2014年7月29日 14:45
[映画.com ニュース] 米ロサンゼルスにある、座席数200席の老舗の名画座ニュー・ビバリー・シネマを題材にしたドキュメンタリー映画「アウト・オブ・プリント(Out of Print)」が完成し、このほど予告編が公開された。
ニュー・ビバリー・シネマは、1929年に封切館として始まったが、78年に現オーナーのトーガン一家が名画座に変え、クラシック作品を中心に、インディーズや外国映画まで幅広いラインナップを、「35mmフィルムの2本立て」にこだわって上映している。
また、約4年前に経営難に陥り、立ち退きの危機に直面した際に、若い頃からニュー・ビバリー・シネマの常連だったクエンティン・タランティーノ監督が、同館を購入して存続させたことでも話題になった。現在も、ニュー・ビバリー・シネマの建物の所有者はタランティーノだが、上映作品の選定を含む映画館運営はこれまで通りオーナー一家とスタッフが行っている。
ドキュメンタリー「アウト・オブ・プリント」は、ニュー・ビバリー・シネマの歴史とその魅力に加え、存続の危機に瀕する35mmフィルム上映の現状と、その保存の必要性に焦点をあてる。なお、監督のジュリア・マルケーゼは、ニュー・ビバリーのスタッフでもあるという。
インタビューには、ケビン・スミス、セス・グリーン、ジョー・ダンテ、ジョー・カーナハン、マーク・ロマネク、トム・ホランド、ジョン・ランディス、ロイド・カウフマン、エドガー・ライト、リチャード・ケリーほか多くの映画人、映写技師、常連客などが登場する。
「アウト・オブ・プリント」予告編はYouTubeで見ることができる(www.youtube.com/watch?v=dtPZxrjE2vE)。公開スケジュールは未定。
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