シャイリーン・ウッドリー、「ダイバージェント」は現代社会と近未来の対比が面白い
2014年7月9日 12:40
[映画.com ニュース] ジョージ・クルーニー主演「ファミリー・ツリー」でゴールデングローブ助演女優賞にノミネートされたシャイリーン・ウッドリーが、7月11日公開のSFアクション「ダイバージェント」で仲間と共に運命を切りひらくヒロインを熱演している。理想社会の構成員から外れ、異端者と認定されて過酷な運命を背負う少女トリスを体当たりで演じたウッドリーが作品の世界観、監督や共演者について語った。
最終戦争から100年後の未来。人類はたった一度の性格診断により5つの共同体(勇敢、無欲、高潔、平和、博学)に振り分けられ、理想社会の構成員として一生を送るようになっていた。しかしどの共同体にも適さない異端者(ダイバージェント)と呼ばれる者が存在した。ウッドリーが演じたトリスこそ未知の能力を持ち、人類から恐れられる危険分子と分類された異端者だった。
ウッドリーは、「ダイバージェントの世界は巨大で計り知れない。闘技場はひとつのスタジオと同じくらい広かったわ。原作を読み、世界観をイメージしてニール・バーガー監督や美術チーム、ほかの部署も総出で現実的に違和感のないセットを作り出すの。今の世の中にあるものを近未来の世界に合うように工夫を施したのよ。私たち自身がこの映画の未来なの」と語る。
その近未来の世界を作り出す上で、バーガー監督はスタッフ、キャストの意見に耳を傾けてくれたという。「彼の作品に出演できたことは本当にラッキーだったわ。私の意見も取り入れてくれるし、仮に受け入れてもらえなかったとしても耳を傾けてくれる。私だけじゃなく、ヘアメイクアップや美術、ほかのキャストの声も。こんなに寛大で思慮深い監督をプロダクションに受け入れるなんてめったにない事よ」と、その真摯な姿に感銘を受けた様子だった。また、母親ナタリー役のアシュレイ・ジャッドを「尊敬できる強い女性」と表し、「彼女の達成力、成し遂げた事柄、人当たりの良さ、美しさ、粋な心意気、芯の強さ、を尊敬しているわ」と絶賛した。
近未来が舞台となっているが、本作は現代社会の歪みを浮き彫りにした作品でもある。そのテーマとなっているのは「高潔さ」だとウッドリーは考える。「トリスという若い女性が、この社会の根底にある思想を覆そうと奮闘する。自分のコミュニティを1つにまとめ、今いる共同体だけを救うのではなく、高潔さを人々に取り戻させるの。自分自身に忠実で自分らしくあるための大切さを教えているのよ」
全米で興収ランキング初登場1位、すでにシリーズ化も決定しているSF超大作。その見どころについては「観客を圧倒する、スケールの大きい、驚きの映像になっていると思う。圧倒的な美しいビジュアルと共に、めまぐるしく変化するキャラクターたちの経験を通して感情移入もできる。それに、今の社会で起きている事も比ゆ的に取り入れて描かれているの。ディストピアで生き抜くのは近未来の発想だけど、現代社会で起きている事、現代の社会規範と比較すると面白いと思う。たくさんの人の共感を得るはずよ」と自信をのぞかせた。
「ダイバージェント」は、7月11日から全国で公開。
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