一人三役で解離性同一性障害の女性を熱演!ハル・ベリー主演作9月公開
2014年6月27日 17:00
「アレックス・ライダー」のジェフリー・サックス監督が、解離性同一性障害に苦しむ女性の実話をもとに、ストリッパーの女性が本当の自分を取り戻すために奮闘する姿を描き出す。ベリーが主人公のフランキーを演じ、ステラン・スカルスガルドがフランキーに救いの手を差し伸べるセラピストに扮した。
舞台は1970年代初期のアメリカ。人気黒人ストリッパーのフランキーはある晩、傷害事件を起こし病院に搬送される。サイコセラピスト・オズの診察によって、解離性同一性障害であることが発覚。フランキーのなかに、人種差別主義者の白人女性アリスという人格が存在していることがわかる。アリスの人格が力を付けていくなか、フランキーはオズのサポートのもと封印した過去と向き合う。
ベリーは10年をかけ、ハリウッドで注目を集めていた同プロジェクトの映画化権を獲得。「この話はとても深いところで私の心を揺さぶったの。人種が入り混じった家庭に生まれた子どもとして、私は自分を重ね合わせ、このキャラクターに共感したわ。私だけに命を吹き込めるキャラクターだと思ったの」と強い思いから、プロデュースも兼ねた。劇中では一人三役に挑戦し、アカデミー賞主演女優賞に輝いた主演作「チョコレート」に匹敵する熱演を見せ、第68回ゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされた。
ポスターでは、華やかな衣装に身を包んだベリーのストリッパー姿がお披露目。鏡に映ったベリーの視線から、もうひとりの人格であるアリスと対じするフランキーの葛藤(かっとう)が感じられる。
「フランキー&アリス」は、9月20日から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次公開。