綾瀬はるか「海街diary」主演で長澤まさみと初共演!夏帆&広瀬すずと豪華4姉妹
2014年6月23日 05:00
[映画.com ニュース] 女優の綾瀬はるかが、吉田秋生氏の大人気コミックを是枝裕和監督が映画化する「海街diary」に主演し、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずとともに4姉妹を演じることがわかった。綾瀬は長女の香田幸、長澤は次女の佳乃、夏帆は三女の千佳、広瀬は幸たちの異母妹で四女の浅野すずに扮する。是枝監督は「まず『今、誰を撮りたいか』を最優先に考えました。もちろん姉妹に見えるよう4人の相性やバランスも重視しましたが、理想的な4姉妹ができあがったと思っています」とキャスティングに自信をのぞかせた。
オリジナル作品に強いこだわりを持つ是枝監督が、自らのメガホンでの映画化を熱望した「海街diary」に、豪華な女優陣が顔をそろえた。是枝組に初参戦となる綾瀬が演じるのは、しっかり者の長女で看護師の幸。4人がそろう本格的な撮影は7月下旬からだというが、「先日少しだけ撮影しました。早朝ということもあり、私にとっては静かに始まった作品ですが、監督やスタッフのみなさん、共演者のみなさんと、海街鎌倉に暮らす姉妹たちの息吹を感じるような物語をお届けしたいと、新たな挑戦に心は燃えています」と話す姿からは、並々ならぬ決意のほどがうかがえる。
是枝監督は、綾瀬を長女役に配した理由を「自由な次女の役のほうが彼女のこれまでの役のイメージに近いと思うのですが、彼女の別の顔を撮りたいと思った」という。さらに、「4姉妹の顔合わせの際、立ち稽古をしてもらいましたが、既に彼女の中にはしっかり者の長女がいて、見事に長女の振舞いをしていました。その様子を見て、『この映画は大丈夫だ』と確信しました」と太鼓判を押す。
長澤は、「奇跡」(2011)で主人公・航一(前田航基)の通う学校の教師役を務めており、今作が2度目の是枝組。酒好きで年下の男に弱い、地元の信用金庫に勤務するOLという役どころを得た。今作への出演決定に「幸せでなりません」と語り、「是枝監督の力、人間力には特別なものを感じ、魅了されます。4姉妹が、生き生きとエモーショナルに映画の中で存在できるよう演じられたらと思っています」。綾瀬とは意外にも初共演となるが、くしくも「世界の中心で、愛をさけぶ」の映画版、ドラマ版でともに廣瀬亜紀に扮しており、大人の女優へと成長した2人が原作でもおなじみの姉妹ゲンカのシーンなどで、どのような演技合戦を繰り広げるのかにも注目が集まる。
地元のスポーツ用品店で働くマイペースな三女・千佳役の夏帆は、「『海街diary』を是枝監督が撮る!ということだけでもとても魅力的で、さらに素敵な共演者のみなさまとお芝居ができるなんて、今年はうっとりするぐらい充実した夏になりそうです」と意欲満々。サッカーが得意な四女・すずと同じ名の広瀬は、偶然の一致に「役名が名前と同じ『すず』ということにびっくりしました。役名を聞いて、『すず』が一気に近い存在になりました。初めて台本を読まずに撮影に挑みます!私自身とてもプレッシャーや不安はありますが、全力を出して素敵な作品にしたいと強く思っています」と意気込んだ。
7月10日に最新の第6巻が発売される原作は、すでに累計発行部数が250万部を突破し、マンガ大賞2013などを受賞。祖母の残した鎌倉の家で暮らす三姉妹は、幼少期に別れたきりだった父の葬儀で忘れ形見である異母妹のすずと出会い、山形から引き取ることを決意する。湘南を舞台に、四姉妹になった香田家がつむいでいく新たな共同生活を通じ、清新でリアルな家族の絆を描く。
是枝監督は、撮影に際し「幸たちが、すずという存在を通して自分たちを捨てた父親や母親をどう許していけるのか。また、自分が産まれたことで人を傷つけていると知ったすずが、姉たちと暮らすことで『産まれてきてよかったんだ』と思えるようになるのか。その2つを柱に、4人が姉妹になっていく、家族になっていく1年間の過程を描けたらと思っています」と語る。脚本は吉田氏にも読んでもらったそうで、「オリジナルの部分も含めお任せいただけるとお手紙をいただいたので、自信をもって目の前の4姉妹をどう魅力的に撮っていくかに注力していこうと思っています」とコメントを寄せた。
「海街diary」は、2015年初夏に全国で公開。
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