「私の男」“禁断の愛”を感じさせる特別映像公開!
2014年6月20日 12:45

[映画.com ニュース] 桜庭一樹の直木賞受賞作を熊切和嘉監督が映画化した「私の男」(公開中)で、浅野忠信と二階堂ふみが演じる父娘の禁断の関係を想起させるシーンが、特別映像として公開された。
刺激的な内容と流氷が重要なモチーフとなる舞台設定から、長らく「映画化不可能」と言われてきた同作は、オホーツク海に面した北海道・紋別で暮らす、被災して孤児となった少女・花と、彼女を引き取った遠縁の男・淳悟との禁じられた純愛の物語。流氷の上で起こったある殺人事件をきっかけに、花と淳悟の禁断の愛と秘密が明かされていく衝撃のサスペンスだ。
今回公開された映像は、花と淳悟を気遣っていた親類の大塩(藤竜也)が死体となって発見された後、淳悟が数日にわたる勤務からやっと帰ってきたシーン。思い悩んだ表情を見せる花が、キッチンで淳悟のシャツの袖を引き「お父さん……しよ」と涙目で誘い、ボタンをひとつずつ外していく。そして、体を寄せながら、「後悔なんてしない、好きな人にもさせたくない」とつぶやき、言葉からにじみ出る淳悟への抑えきれない愛情を感じさせるシーンとなっている。
同作は、花の幼少期、北海道での中学生時代、東京での成人期それぞれを16ミリフィルム、35ミリフィルム、デジタルで撮影し、時代ごとに趣の異なる映像美を実現。第36回モスクワ国際映画祭コンペティション部門をはじめ、第62回サン・セバスチャン国際映画祭サバルテギ部門、第19回釜山国際映画祭アジア映画の窓部門に出品されることも話題だ。現在公開中。
(C)2014「私の男」製作委員会
関連ニュース



【第78回カンヌ国際映画祭】カズオ・イシグロ原作、戦争の記憶や女性の自立描く石川慶監督「遠い山なみの光」に熱い喝采 広瀬すず、吉田羊、松下洸平ら会見
2025年5月17日 22:00


