名作ミュージカル映画「シェルブールの雨傘」50周年を記念し舞台版再演
2014年6月14日 16:15
[映画.com ニュース] ジャック・ドゥミ監督が手がけたフレンチミュージカル映画の名作「シェルブールの雨傘」の公開50周年を記念し、2009年に好評を博した舞台ミュージカル版が、5年ぶりに再演される。6月13日に都内で製作発表会見が行われ、演出・振付の謝珠栄、出演の井上芳雄、野々すみ花、大和田美帆が出席した。
車の整備工ギイ(井上芳雄)と雨傘屋の娘ジュヌビエーブ(野々すみ花)は恋人同士だったが、ギイはアルジェリアの戦争に駆り出されてしまう。戦争に運命を狂わされる男女の悲恋を、甘やかで悲しく、せつないメロディが彩り、セリフはすべて歌によって展開される。
5年前からの続投となる井上は「5年前に出たとき、有名な作品であることは知っていたんですけれど、こんなに人の心に届くものなのかと驚きました。見に来てくださった方々には映画に強い思い入れのある方が多かったのですが、みなさん泣いたとおっしゃって。作品の力をすごく感じました。5年経ったので最初のほうの場面は不安ですが(笑)、5年経ったからわかることもあると信じて、さらにいいニューバージョンにしていきたい」と意欲を見せた。
ヒロイン役の野々、ギイを密かに思い続けるマドレーヌ役の大和田は、今回からの新キャスト。野々が「私は10代の頃に初めてこの映画を見たんですけれど、人生ってこんなにうまくいかないものなんだと悲しくなった記憶があります。素敵なキャストのみなさんに身を委ねて、若さをもって演じたい」と語れば、大和田は「私も中学生の頃、親から名作だと言われて見たんですけど、何度も寝てしまって(笑)。中学生には“なんでだよー!”と思うことが多かったんですね。でも25歳のときにもう一度見て、すごく感動しました。いろんな愛し方があるなあと思っていただけたら」と明かした。
大和田は、6日に会社員の一般男性と入籍を済ませたばかり。「人妻の色気がすごい」と井上に言われ、「よく言うよー!」と照れた。堪え忍ぶ控えめなマドレーヌ役は「野々さんとキャラが逆では?」との声も出たが、「そこは役者ですから、控えめな大和田美帆を見ていただきたい」とキッパリ宣言。「結婚して視野が広がった感覚があります。母には“苦悩と努力と忍耐の世界へようこそ!”と言われました。忍耐して、何もかも役柄に生かします!」と笑わせた。
会見では井上と野々が、有名な主題歌のデュエットを歌う場面も。曲が始まるとそれまで和やかだった雰囲気が一変し、哀切な恋人たちの世界が広がった。井上は「いまは全編歌というミュージカル作品もありますが、これは先駆けで、ほかにはないミュージカル。見る年代によって違った感じ方ができる、すごく奥深い作品です。この機会にぜひ、見に来ていただきたい」と作品の魅力を訴えた。
舞台「シェルブールの雨傘」は9月2日から21日、シアタークリエで上演される。
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