カンヌ映画祭パルムドール受賞作「ウィンター・スリープ」が来年日本公開決定
2014年5月27日 22:30
[映画.com ニュース]第67回カンヌ国際映画祭で、最高賞にあたるパルムドールと国際批評家連盟賞に輝いたトルコのヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督作「ウィンター・スリープ(英題)」が、2015年に公開されることがわかった。
ジェイラン監督は、2003年に「冬の街」、11年に「昔々、アナトリアで」で同映画祭のグランプリ、08年に「スリー・モンキーズ」で監督賞を受賞しており、今作ではトルコ・カッパドキアを舞台に、雪に閉ざされたホテルの経営者アイドゥンとその家族の愛憎劇を描いた。
3時間16分の長尺ではあるが、同映画祭で審査員長を務めたジェーン・カンピオンは「知的で洗練された、非常に優れた映画!あまりに引き込まれて3時間の映画であることを忘れてしまった!」と本作をパルムドールに選んだ理由を明かしている。初の栄冠を手にしたジェイラン監督は、「登場人物を通して人間の魂の暗部を探求したかった。いままでもカンヌ映画祭含めてたくさん賞をいただきましたが、今回は最高賞のパルムドール。信じられません」と授賞式で喜びを語った。
「ウィンター・スリープ」は2015年に公開。ジェイラン監督の作品が日本で公開されるのは今回が初となる。