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R・リンクレイター監督、殺人犯の身元を引受 自作をもとに検察が容疑者減刑

2014年5月16日 10:10

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リチャード・リンクレイター監督
リチャード・リンクレイター監督
写真提供:アマナイメージズ

[映画.com ニュース] リチャード・リンクレイター監督作「バーニー みんなが愛した殺人者」(2011)のモデルとなった、米テキサス州に実在する殺人犯バーニー・ティーディがこのほど釈放され、同州オースティンにあるリンクレイター監督の自宅の敷地内でしばらく暮らすことになった。

ジャック・ブラックがティーディ役を演じた映画で描かれた通り、同殺人事件は、1999年に米テキサス州の田舎町で発生。町の人気者だった温厚な39歳の葬儀屋バーニー・ティーディが、親しくしていた金持ちの偏屈な老婦人マージョリー・ヌージェント(シャーリー・マクレーン)を殺害したと自首し、9カ月にわたって彼女の遺体を冷凍庫に隠していたことが発覚したもの。ティーディは、マージョリーを愛していたが、精神的な虐待に耐えられなくなったために殺害にいたったと告白した。

現在55歳のティーディには終身刑が言い渡されていたが、映画の公開とともにあらためて事件が注目を集め、再調査が行われたところ、ティーディは10代の頃に性的虐待を受けていたことが判明。ティーディはその事実を明かしておらず、検察側はもし裁判時にそのことがわかっていたら、終身刑を求刑していなかったことを認め、減刑に応じたという。

ただし、米ハリウッド・レポーターによれば、早期釈放にあたってはいくつかの条件があり、そのひとつが、リンクレイター監督のオースティンの自宅ガレージ上の部屋に居住し、オースティンから離れないことだという(その他の条件にカウンセリングを受けること、担当弁護士の事務所で働くこと、などがある)。

リンクレイター監督は、「(服役中のティーディの面会に行った際に)ほかの囚人たちが彼を尊敬している様子に感銘を受けた。非常にネガティブな環境のなかで、バーニーはポジティブな影響力を与えていた。ほかの支援者とともに、何としてでも彼を助けたい」とコメントしている。

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