染谷将太×伊藤英明「悪の教典」から一転、「WOOD JOB!」で大自然に包まれる
2014年5月9日 12:10

[映画.com ニュース]今まさに伸び盛りの若手実力派・染谷将太と、男気あふれる貫録で数々の作品で主演を飾る伊藤英明が、「WOOD JOB!(ウッジョブ) 神去なあなあ日常」(5月10日公開)で再共演を果たしている。「また共演したいと思っていたから、こんなに早く実現するとは。前回が前回だからね……」(伊藤)、「こっちは殺される役でしたから(笑)。当時は会話もなかったし、今回がほぼ『はじめまして』ですよ」(染谷)。伊藤が言う“前回”とは、もちろん「悪の教典」(2012)のこと。殺りくの教室から一転、大自然に包まれた撮影で、ふたりの距離はグッと近づいたという。(取材・文・写真/内田涼)
大学受験に失敗し、将来の展望もないまま、高校を卒業した東京育ちの主人公・平野勇気(染谷)が、偶然に手にしたパンフレットに導かれ、携帯電話もつながらない山奥の神去村で林業に従事する姿を描く“青春林業エンタテインメント”。原作は直木賞作家・三浦しをん氏の小説。「ウォーターボーイズ」「ハッピーフライト」のヒットメーカー・矢口史靖監督がメガホンをとり、三重県の山間部を中心に約2カ月にわたりオールロケが行われた。
「ちょっと自分でもイラっとするんですけど、でも憎めないやつ」と自身が演じた勇気について語る染谷。「よく『役作りは?』って聞かれるんですけど……、具体的に何かするってことはほとんどなくて。台本を読み込むと、それが情報になってどんどんイメージが固まってしまう。実際の演技は現場に入ってみないと、何がどう転ぶかわかりませんし」と持論を明かす。
伊藤が演じるのは、地元で天才的な才能を発揮する林業界のエース・飯田ヨキ。1年間、勇気の面倒を見ることになるヨキのワイルドで、多分に“凶暴”な人間性は、イマドキな主人公とのコントラストを成し、作品を支える神木として強烈な存在感を放っている。まさに「海猿」ならぬ「山猿」である。
「実際に携帯もつながらないような場所だったし、一番困ったのは食事かな。撮影って大変だから、楽しみといえば食事くらいだけど、通える店が2軒くらいしかなくて」と大笑いしながら述懐する伊藤の姿は、ヨキそのまま。矢口監督たっての希望で、伊藤が起用されたのもうなずける。
初タッグを組んだ矢口監督と伊藤の間には、こんなエピソードもあった。「将太と同じくらい、つかみどころがない!(笑)。印象に残っているのは、ヨキが頭にまくタオルを毎回“オーディション”で選んでいたこと。最初のうちは正直『どのタオルでも、いいんだけどなあ』って思っていたんですけど、そのうち楽しみになったし、監督とのいいコミュニケーションにもなった」(伊藤)。

徹底的なリサーチを重ね、リアルさを追求する矢口監督だけに、勇気やヨキがチェーンソーを扱い、実際に木を切り倒すシーンは吹き替えなしで、キャスト本人が演じている。「役作りはしないと言っても、もちろん、チェーンソーの扱いとかはちゃんと練習させてもらいました。特殊なチャレンジの連続で、本当に有意義な現場でした」(染谷)、「自分よりはるかに長生きしている木を、映画のために切り倒すんですから、緊張しますよ」(伊藤)。
そんなふたりを、緑豊かな大自然がときに厳しく、ときに優しく包み込んだ。山の天気は変わりやすく、スケジュール通りに撮影が進むことはほとんどなかったそうだ。「山の神様に撮影させてもらっている感覚だった」という伊藤の言葉に、本作の神髄が集約されている。
「自分も東京育ちなので、自然のなかに身を置くことで、心身ともにたくさんの影響を受けているはずなんですよ。すてきだなと思ったのは、その影響を自分がまったく感じていないということ。映画を見る皆さんにも、気づかないうちに自然から影響を受けてもらえたら、うれしいですね。それと個人的な思い入れですが、自分が主演する映画で、35ミリフィルムでの撮影はきっと最後。フィルムのほうが、自然な緑や匂いが感じ取れると思いますね」(染谷)
「改めて自然って飽きないなと思いますね。雨が上がれば、草の匂いが変わるし、風の音を聞けば、なつかしい“夏休み感”を思い出す。山のリズムに体を合わせたくて、早寝早起きを実践して、夜飲みにも行かなかった。行く店がなかったという理由もありますが(笑)。映画は誰も死なないし、恋愛の駆け引きもない。ワクワクしたり、切なくなったり、若い頃を思い出しますね……。こういうこと言うと、我ながら年取ったなと思いますけど」(伊藤)
「WOOD JOB!(ウッジョブ) 神去なあなあ日常」は5月10日公開。
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