石井裕也監督×妻夫木聡「ぼくたちの家族」がモントリオール世界映画祭に出品
2014年5月7日 14:45

[映画.com ニュース] 俊英・石井裕也監督の最新作「ぼくたちの家族」が、第38回モントリオール世界映画祭のワールド・グレイツ部門に出品されることが決定した。主演の妻夫木聡は「この映画は家族が題材です。家族とは何か、世界中の人にとって永遠のテーマだと思います。その答えのないテーマに全力でぶつかりました。日本だけでなく、世界中の人に家族とは何かを感じていただければ嬉しいです」と喜びのコメントを寄せた。
母親の病気をきっかけにさまざまな問題に直面した家族が、それまでひた隠しにしてきた本音をぶつけ合いながら、再びひとつになっていこうとする姿を描いた家族ドラマ。長男役の妻夫木をはじめ、母親役の原田美枝子、次男役の池松壮亮、父親役の長塚京三が共演した。出品決定の朗報を受けた石井監督は、「キャスト陣が演技によって見せた繊細な心情の機微が海外の方々にも伝わればいいなと思っています。どのように日本の家族が見られるのか、楽しみです」と語った。
前作「舟を編む」が第37回日本アカデミー賞で作品賞・監督賞を含む最多6冠に輝き、アカデミー賞外国語映画賞日本代表作品に選出されるなど活躍著しい石井監督が、新進作家・早見和真が自身の体験をもとに書き上げた同名小説を映画化。「本気で家族というものに向き合いたかった」と語った石井監督自ら脚本も担当した。
カナダ・モントリオールで開催される同映画祭は、国際映画製作者連盟(FIAPF)が公認する北米唯一のコンペティション形式の映画祭で、商業作品よりも文化や伝統に注目した作品が多く上映されることが特徴。昨年は、歌舞伎俳優・市川海老蔵主演の「利休にたずねよ」(田中光敏監督)が最優秀芸術貢献賞を受賞した。今年は8月21日~9月1日に開催され、本作のほか、綾野剛主演の「そこのみにて光輝く」がワールド・コンペティション部門、さだまさし原作の「サクラサク」と比嘉愛未の初主演映画「飛べ!ダコタ」がフォーカス・オン・ワールド・シネマ部門に出品されることが決定している。
「ぼくたちの家族」は、5月24日から東京・新宿ピカデリーほか全国で公開。
(C)2013「ぼくたちの家族」製作委員会
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