11の映画祭で高評価の新鋭監督作「はなればなれに」が3年を経て公開
2014年4月27日 13:25

[映画.com ニュース] デビュー作ながら世界各国の映画祭で激賞され注目を集める下手大輔監督の「はなればなれに」が4月26日、公開初日を迎え、城戸愛莉、中泉英雄、松本若菜、境浩一朗、草野速仁、下手監督は都内の劇場で舞台挨拶に出席した。
第25回東京国際映画祭を皮切りにワルシャワ国際映画祭2013、メキシコ国際映画祭2013(ブロンズパームアワード受賞)など9カ国11の国際映画祭に出品され、高い評価を受けた本作。パン職人を目指すが解雇された少女、結婚を意識していた恋人とケンカ別れしたカメラマン、女優の降板で公演が危ぶまれる舞台の演出家の3人の人生が交錯し、共同生活を送ることになる。
主人公の一人である少女・クロを演じた城戸は「約3年前に撮影されて、ずっと待っていたので公開することができて光栄です。この映画が大好きなのでみなさんにも好きになってほしいです」と呼びかける。松本は「愛莉ちゃんが当時は17歳で、いまは20歳になったと聞いて、どうりで私も30になるわ! って思いました(笑)。撮影から時間は空いたけど、その分、私たちは楽しみにしてきました」と満を持しての公開に感慨無量の面持ちだ。
演出家の豪を演じた中泉は、前日の新聞に掲載された映画評で監督が「センスが横溢している」と評されていたことを紹介。「最初、『横溢』という意味が分からずに調べたら、『満ち溢れている』ということでした(笑)。そんな、日本にはなかなかいない、海外にも呼ばれている監督との出会いが嬉しい。これから2作目、3作目とまた出られたら」と語る。
境は監督との出会いに思いを巡らせ「『映画を作りたい』とファミレスで話をして、ノートに書いて話をしたのがもう4年前……。ノートに描いていたキャラクターが映画になって嬉しい」と語り、草野も「奥田瑛二監督の『長い散歩』で監督は撮影助手、僕は奥田さんの付き人をやっていて、その時以来の付き合いです」と明かし、それぞれ監督の第1作に携わることができたことに感慨深げだった。
その下手監督は「良いスタッフと役者がそろえば映画になるものです。その意味で今回は本当にスタッフと役者に恵まれ、ここまで来ることができて僕はラッキー。厳しい日程、映画祭への参加もみなさん厭わずにやってくださって、今日に繋がりました」と周囲への感謝の思いばかりを口にしていた。
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