ベルリン金熊賞受賞のルーマニア映画「私の、息子」予告編公開
2014年4月27日 08:00
[映画.com ニュース] 第63回ベルリン国際映画祭金熊賞(最高賞)と国際映画批評家連盟賞のダブル受賞を果たしたルーマニア映画「私の、息子」の予告編とポスター画像が公開された。
カンヌでパルムドールを受賞したクリスティアン・ムンジウ監督をはじめ、ルーマニアは「映画新興国」として注目を浴びている。本作のメガホンをとったのは“ルーマニア・ニューウェーブ”の旗手の一人であるカリン・ペーター・ネッツアー監督で、今回ルーマニアに初のベルリン映画祭最高賞をもたらした。
映画は、監督が自らの体験を基に、子離れできない母と自立できない息子の葛藤と愛情を描いた物語。ブカレストに住む裕福なコルネリアの悩みの種は、30歳を過ぎても自立しないひとり息子バルブ。ある日、バルブが自動車事故を起こしてしまう。コルネリアは息子の窮地を救うため、自らの財力とコネを駆使して奔走するが、バルブは母の尽力を拒絶し、自分の殻に閉じこもってしまう。そしてバルブの恋人が、母の知らない息子の素顔を告白する。
予告編では、コルネリアが参加するパーティシーンからスタート。息子バルブに恋人ができてから自分に心を開かないことを女友達に嘆く。そして、バルブが交通事故を起こし、子どもを殺してしまったことが明らかになる。過保護すぎる母と束縛から逃れたいと願う息子の壮絶な確執が映し出される。
「私の、息子」6月21日からBunkamuraル・シネマほか全国で公開。