名取裕子、蟹江敬三さんとの思い出を語り声をつまらせる

［映画.com ニュース］テレビ東京の新ドラマ「マルホの女 ～保険犯罪調査員～」の放送開始を前に4月8日、主演の名取裕子をはじめ、麻生祐未、近藤芳正、宇梶剛士が都内で会見に臨んだ。

名取は「私の年齢で連続ドラマの主演をやらせてもらえるのは希有なこと。しかも“肝っ玉”のおばちゃんとしてではなく、“女”として描いていただける作品。いま勢いのあるテレ東さんで新しいことをやらせていただけるのが嬉しい」と笑顔で語る。前クールの「三匹のおっさん」を楽しんで見ていたそうで、「私たちの世代もまだまだいけるんじゃない？　と見ている人にも思ってもらえたら」と意気込みを語った。

「三匹のおっさん」が好評を博した金曜8時のドラマ枠で、巧妙に保険金をだまし取ろうとする犯罪に立ち向かう女性保険調査員を主人公にした本作。論理的すぎて周囲から浮きがちな奈津子（名取）と元レディース総長の亜希（麻生）のコンビが、警察顔負けの調査力で保険金犯罪を暴いていく。麻生は“元ヤン”という役柄に、「いままでになかった役でどうしたものか？　総長の貫録をどう出したものか？　という感じで（苦笑）。いまのところ弱々しい姉さんなので、今後の課題です！」と語る。

また名取は、「早乙女千春の添乗報告書」や「京都地検の女」シリーズなどで共演してきた故蟹江敬三さんの訃報について、「自分の中であまりに大事な人で、理解者であり、立ち直ることがまだまだできない状態」と心情を吐露。長年にわたり共演しながらも「一緒に飲みに行くことなどはほとんどなく、現場で役に集中するという関係性でした」と明かし、「不在を認めるのにまだ時間がかかりそうです」と声を詰まらせていた。

「マルホの女 ～保険犯罪調査員～」は4月11日から放送。