「ホビット」最新ビデオログ公開!今回は“音楽”にフォーカス
2014年3月13日 17:00

[映画.com ニュース] 「ホビット 竜に奪われた王国」製作の模様を、ピーター・ジャクソン監督自らが伝えるビデオログ最新版が公開された。
今回は、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズでアカデミー賞作曲賞を受賞したハワード・ショアが手掛けた音楽にフォーカス。前3部作のサウンドトラック解説書の著者ダグ・アダムスがニューヨークにあるショアの音楽スタジオを訪れ、ショアに音楽の解説を求めた模様を交えながら、オーケストラによる録音の模様が映し出される。ショアは今作の音楽について、「新しいテーマが増えた。『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』のような、謎めいて、暗い雰囲気だ」と語っている。
ジャクソン監督が登場して案内するオーケストラ収録は、ニュージーランド・ウェリントンのタウンホールで行われたもの。同ホールは1964年にビートルズがコンサートを開催した場所で、ジャクソンは「いとこが客席から彼らの写真を撮った」とエピソードを明かしている。
「録音スタジオの雰囲気が可能な限り再現された」という制御室では、ソファーに座って足を投げ出すジャクソン監督の姿が。指示を与えながら並行して映像の編集も進めているという監督は、「ドワーフを殺せるぞ。やっとだ」と、第3章に向けて意味深な発言。グリーンバックでカブトをかぶったドワーフの映像とも合せて、次作の展開が気になるひと幕だ。
「交響曲には深みがあるから楽しいよ。マイクの前の奏者たちに色んなニュアンスを表現してもらう」とショアが語るオーケストラの指揮棒を振るうのは、映画音楽家でもあるコンラッド・ポープ。「強烈な個性の持ち主」「熟練したプロ。いつも抜かりがない」と演奏者たちに賞賛されながらも、ジョークを飛ばしたり、指揮中に携帯電話を鳴らしてしまうなどの姿が笑いを誘う。
また、「ロード・オブ・ザ・リング」当時の収録の模様も一部紹介されており、ピピン役のビリー・ボイド、メリー役のドミニク・モナハンも登場。同作の“モリアの坑道”シーンも懐かしさがいっぱいだ。
ジャクソン監督は「(「竜に奪われた王国」を紹介するものとしては)今回が最後となる」としながらも、「第3部の公開に向けて、ビデオログを更新していくよ」と宣言している。
「ホビット 竜に奪われた王国」は現在公開中。
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