ジョニー・デップ「トランセンデンス」ポスターで全知全能の存在に!?
2014年3月4日 06:00
[映画.com ニュース] クリストファー・ノーラン製作総指揮、ジョニー・デップ主演のSF大作「トランセンデンス」のポスタービジュアルが、このほど公開された。頭部に多数の電極を取り付けられたデップの後ろ姿は、「自我を持った超頭脳の誕生」と「常識を超越した進化の始まり」を表現。人間がコンピューターにつながれ、全知全能の存在と化す瞬間が描かれている。
タイトルにもなっている“トランセンデンス”とは、人工知能が人間の知性を超える現象を意味し、一般には「シンギュラリティ」と呼ばれている。実際に研究が進められており、2008年には米国にシンギュラリティ大学という教育機関が設立。実現すればテクノロジーと融合した人類は、老化はおろか死すらも克服してしまう可能性を秘めているといわれ、「遅くとも40年以内には実現する」と予測する人もいる。
そんな現実味を帯びた近未来の世界にさらなるリアリティをもたらすのは、主演のデップをはじめ、モーガン・フリーマン、ポール・ベタニー、レベッカ・ホール、キリアン・マーフィ、ケイト・マーラら豪華キャストたち。ノーラン監督の「インセプション」でアカデミー賞撮影賞を受賞した名キャメラマン、ウォーリー・フィスターの初メガホンで描かれる。
これまでに奇抜なメイクで個性的なキャラクターたちを演じ、先日はメイクアップアーティスト&ヘアスタイリスト組合(MUAHS)主催の第11回MUAHS賞で特別賞を受賞したデップだが、本作では“白塗り”を封印。ポスターにはスキンヘッドで写っているが、これは撮影用のかぶりものを装着した姿だという。
人類の未来のため、意識をもったスーパーコンピューター「PINN」を研究開発している科学者ウィル(デップ)は、反テクノロジーの過激派組織「R.I.F.T.」の凶弾に倒れる。しかし、その頭脳は妻のエブリンによってスーパーコンピューターにアップロードされた。消滅するはずだったウィルの意識は、そのコンピューターの中で生き続けることになり、人類が歩んできた200万年の進化を一瞬で超越。ネットワークの力によって地球上のあらゆる知識を手に入れ、全人類の知能をはるかに上回る、想像を超えた進化を始める。
「トランセンデンス」は、6月28日から全国で公開。