是枝裕和監督&本広克行監督、“うどん県”で意気投合
2014年2月16日 06:00

[映画.com ニュース] 第66回カンヌ映画祭コンペティション部門で審査員賞を戴冠した「そして父になる」が2月15日、香川県内で開催中の「さぬき映画祭2014」で上映され、メガホンをとった是枝裕和監督が、映画祭ディレクターを務める本広克行監督とともにイオンシネマ綾川で舞台挨拶を行った。
2人は、ともに周囲から「似ている」と言われたことがあるそうで、是枝監督は「真木よう子さんからも『本広さんに似ていますね』と言われたんです。そんなこともあって、一度会って話してみたかったんです」とニッコリ。是枝監督の出席を熱望していた本広監督は、「聞きたいことがたくさんあったんですよ! 来てくれて感動しています。本場の讃岐うどんを食べに来ませんか? と誘っちゃいました」と明かした。
是枝監督と福山雅治が初タッグを組んだ今作は、息子が出生時に病院で取り違えられた別の子どもだったことを知らされた家族が抱く苦悩や葛藤を描いたドラマ。昨年9月28日に全国309スクリーンで封切られ、現在までに累計興行収入32億円の大ヒットを記録している。本広監督が「大ヒットじゃないですか!」と話題を振ると、是枝監督は「(実写邦画の興行記録を樹立した)本広さんに言われても……」と苦笑い。それでも、本広監督は「僕はシステムで生きてきた人間ですから。これから、こういうのを撮っていきますよ~」と意欲満々だった。
質疑応答では、11歳の少女から「ネタ帳はあるんですか?」と聞かれ絶句した是枝監督だが、「ノートはつけていますよ。気になったことを書き留めておきたくて」と答えていた。そして、「映画祭を続けていくのは本当に大変なこと。映画への愛、故郷への愛が重ならないと、続けるのは難しいと思う。ぜひ、皆さんの力で大きくして」と本広監督をいたわりながら、客席へ呼びかけた。
さぬき映画祭2014は、2月23日まで開催。
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