北川景子&錦戸亮「抱きしめたい」ロケ地・網走で涙
2014年1月27日 05:00
[映画.com ニュース] 女優の北川景子と「関ジャニ∞」の錦戸亮が1月26日、北海道・網走でロケが行われた映画「抱きしめたい 真実の物語」の“網走プレミア”に、塩田明彦監督とともにサプライズ登壇した。2011年2月に死去した小柳つかささんを演じた北川と夫の小柳雅己さんに扮した錦戸は、上映後につかささんの母・萩田知子さんから涙ながらに「ありがとう」と声をかけられ、感慨無量の面持ちで涙を流した。
HBC北海道放送で放送されたドキュメンタリー番組「記憶障害の花嫁 最期のほほえみ」が原案。事故で左半身マヒと記憶障害を背負いながら、エネルギッシュに生きる女性つかさ(北川)と、彼女と恋に落ち結婚したタクシードライバーの雅己(錦戸)が、困難と向き合いながら、幸せな家庭を築こうと奮闘する姿を描く。
吹雪となったこの日のプレミアには、つかささんの親族をはじめとする網走市民約350人が駆けつけた。夫の雅己さんは、28日に3歳の誕生日を控える長男・和実(なごみ)くんを抱えながら「素晴らしい映画になって感謝しています。つかさも天国から喜んでくれていると思う」と謝意。萩田さんも、「北川景子さんはつかさと重なるところが多くあった。結婚式のシーンでは、ビデオや写真でしか見たことがない和実が、北川さんを『ママがいる』と言っていました。本当にありがとうございました」と目頭を押さえた。
和実くんから似顔絵をプレゼントされた錦戸は、「僕らがこれから出来ることって、この映画を日本中、世界中に広めていくこと」と意欲も新た。さらに、「小さなひとつの願いは、大きくなった和実くんが、好きな映画を『抱きしめたい』と言ってくれたら」と優しい眼差(まなざ)しで和実くんを見つめた。
つかささんを演じ切った北川は、萩田さんからの「ありがとう」という言葉にホッとした様子。撮影現場ではいつも笑顔で接してくれていただけに、「そんなお母様の涙を見て、当たり前だけど、つかささんはお母様にとって大事な娘さんだったんだと感じました。つかささんには、この作品をやらせていただいて、ありがとうございますとお伝えしたい」と表情を緩ませた。
また舞台挨拶前には、観光スポット「メルヘンの丘」で写真撮影。粉雪が舞う氷点下3度のなか錦戸が北川を“お姫様抱っこ”したが、互いに「役得やな」とにやり。北川は、自らの女優生活における今作の位置づけを問われると、「人ってすぐに変われるものではないし、今は実感がありません。ただ、30歳になったとき、40歳になったとき、結婚したとき……、やって良かったと思える時が、いつかきっとくるんでしょうね」と振り返った。
「抱きしめたい 真実の物語」は、2月1日から全国で公開。
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