S・P・フラナリー&N・リーダス「処刑人」“兄弟”そろっての初来日に1000人が熱狂
2013年12月20日 18:02

[映画.com ニュース] トロイ・ダフィー監督作「処刑人」が12月19日、東京・新宿ミラノ座で1日限定復活上映され、“路地裏の天使”マクマナス兄弟を演じた米俳優のショーン・パトリック・フラナリー、ノーマン・リーダスが駆けつけた。ふたりは、1000人を超えるファンの歓声に応え、フレンドリーな空気のなか会見に応じた。
フラナリーとリーダスがそろって来日したのは、今回が初めて。プライベートでは、「ガレージにバイクを1台置いてもらっている」(リーダス)というほど親交が厚いという。ふたりは、「ショーンのことが本当に好きだよ。クールで心が広くて、一緒にいて与えてくれるものも多いし、最初から兄弟みたいな関係だったんだ。ときどきいじめられることもあるけど(笑)。でも、もし僕がトラブルに巻き込まれたら、世界の反対側にいてもすぐに飛んできて助けてくれる存在だね」(リーダス)、「いろいろな役者と仕事をさせてもらったけど、自分と共通しているものを持っている人とは会ったことがなかったんだ、リーダスに会うまでは。弟のようにも感じるし、同じような人間だなと思うことが多くて特別だよ」(フラナリー)と役どころさながらのきずなの深さを明かした。
「処刑人」(1999)は、神の啓示を受けた兄弟が、代々受け継いできた祈りとともに悪に制裁を加えていく様子を痛快に描き、スタイリッシュなバイオレンス描写で根強い人気を誇っている。フラナリーは、「僕のキャリアのなかで一番演技をしていない役。自然な僕らをそのままとらえて使ってくれた」と振り返り、「またこの作品をつくるということになったら、ふたりとも二つ返事で受けると思うよ」とファンを喜ばせた。
ふたりは、本作の知られざるエピソードも披露。ウィレム・デフォー扮するFBI捜査官の尋問中に数カ国語で会話をする場面では、リーダスがセリフを暗記できなかったそうで「メモが上のほうにあって、よく見ると僕の目が上の方を向いているシーンがあるよ(笑)」(リーダス)。さらに、路地裏で気絶しているフラナリーをリーダスが担ぎ上げるシーンは、「意識がない設定だったんだけど、打ち所が悪くて、よく聞くとうなり声が入ってしまっているんだよね」(フラナリー)と会場は笑いに包まれた。
フラナリーはこの日、テレビシリーズ「インディ・ジョーンズ 若き日の大冒険」からのファンが来場していることを発表し、会場が熱狂に包まれるなかステージを降りて客席のファンと抱擁を交わした。一方のリーダスは、海外ドラマ「ウォーキング・デッド」のプロモーションで、2月に来日したばかり。「昔、千葉の本大久保に住んでいたし、それから何度も訪れていて、日本は大好きな国」と笑顔をのぞかせた。
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