浅野忠信&二階堂ふみ「私の男」ポスタービジュアル第1弾が完成!公開は14年6月
2013年12月19日 08:00
熊切監督が撮影の近藤龍人とともに、時代別に16ミリ、35ミリ、デジタルと機材を使い分け、北海道の雄大の自然を余すところなくとらえた今作は、2008年に直木賞を受賞した桜庭一樹氏の同名小説が原作。多くの映画人が製作を熱望するなか、熊切監督が11年に釜山国際映画祭のアジアン・プロジェクト・マーケットに企画を提出し、第1回APM Busan Awardを受賞したことで映画化が実現した衝撃作だ。
完成したポスタービジュアルには、「流氷での殺人事件が、すべてのはじまりだった」というキャッチコピーが掲出され、果てしなく続く純白の流氷が、主人公となる淳悟と花の行方を象徴しているかのような深い余韻を残す構成になっている。暗い北の海から逃げるように出て行く父と娘が、互いに深い喪失とふたりだけの濃厚な秘密を抱えていることを暗示している。
原作のストーリーは、10歳で孤児になった少女・花と、若くして花を引き取った遠縁の男・淳悟が、内なる空虚を抱えながらも寄り添うようにして生きる姿を描いた。愛に飢えた親子の描写が文壇で絶賛されたほか、20代前半の若い読者層から高齢層まで多くの人々に支持されている。
公開の6月に先立ち、2月に開催されるベルリン国際映画祭への出品を狙うという。