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吹奏楽部で成長する中学生を瑞々しく描く「楽隊のうさぎ」鈴木卓爾監督に聞く

2013年12月12日 19:35

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メガホンをとった鈴木卓爾監督
メガホンをとった鈴木卓爾監督

[映画.com ニュース]  オーディションで選ばれた46人の子どもたちによる映画「楽隊のうさぎ」が、12月14日に公開される。中沢けい氏の同名小説が原作、中学校の吹奏楽部を舞台に、多感な時期を生きる生徒たちの一瞬のきらめきを見事に切り取った作品だ。鈴木卓爾監督に話を聞いた。

授業が終わったら早く家に帰りたいと考える引っ込み思案な中学1年生の克久は、ひょんなことからもっとも練習時間の長い吹奏楽部に入部することに。顧問の先生や仲間たちとともに練習に励むうちに、克久は次第に音楽の世界に夢中になっていく。

主人公の克久役をはじめ、中学生役の大半が物語の舞台となる静岡県浜松市在住の子どもたちからオーディションで選出された。克久役をやることになったのは演技経験がまったくなかった川崎航星くん。オーディション時に「素直で人のやっていることをじっと見つめる目がよかった」そうで、全会一致で決まったという。他の生徒役もそれぞれがはまり役で、演技を楽しんでいる様子がスクリーンから伝わってくる。「こちらの追い求めているキャラクターを想定したわけではなくて、めぐり合わせを信じ、各人の姿から役のありようそのものを探って行った結果です」とキャスティングへの満足感を語る。

「楽隊のうさぎ」の一場面
「楽隊のうさぎ」の一場面
(C)2013「楽隊のうさぎ」製作委員会

鈴木監督は過去にNHK教育番組「さわやか3組」「中学生日記」の脚本を担当しており、「そういった経験も踏まえて、まだ社会に出て行っていない子どもたちの姿、学校で起きていることを映画にしたい気持ちがずっとあった」そうで、今作で念願がかなった。「元々、脚本の大石三知子さんが、原作小説を音楽映画の企画として暖めていた。プロデュースの越川道夫さんに持ちかけ、映画づくりが始まった」と説明する。「変化や瞬間が溢れかえったような年代。みんなの生き生きとしたものを映しとりたかった」という。子どもたちへの演出は「シナリオ上で想定していることが通用しなくて、どこで誰がどうなるのかということをスタッフみんなで考えていった。一人ではなく、吹奏楽部という枠組みの中での子どもたちのばらばらさが、合奏でひとつになっていくプロセスを映し取っていけたのでは」と振り返る。

鈴木監督自身も静岡県出身で土地勘があり、遠州灘に臨む浜松は風の強い地域だそう。風と空の青さ、そしてさんさんと降り注ぐ太陽が、青春と呼ぶにはまた一足早い少年少女たちの駆け足のような成長を見守っている。「天候には感謝ばかりでした。変化があまりにも早い子どもたちに当たる光が、ああいう明るい太陽の光であって本当によかった。とにかく、みんなで撮った映画がこういう形で公開できてうれしいです」と笑顔で語った。

楽隊のうさぎ」は12月14日、渋谷ユーロスペースほか全国で順次公開。

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