世界最高齢のオリべイラ監督新作予告公開 モロー、カルディナーレら名女優が登場
2013年11月30日 09:30
[映画.com ニュース]12月に105歳を迎える現役最高齢のポルトガルの劇映画監督マノエル・ド・オリベイラ監督の最新作「家族の灯り」の予告編が、公開された。ジャンヌ・モロー、クラウディア・カルディナーレという往年の名女優が顔をそろえた。
ヨーロッパの小さな港町で、帳簿係として働くジェボは、妻と義理の娘とともに、8年前に失そうした息子ジョアンの帰りを待ちわびていた。そんなある日、息子が突然姿を現し、家族は動揺を隠し切れない。ある家族の愛を描いたポルトガルの戯曲をもとに、90歳を超えても毎年1本という驚異的なペースで傑作を発表しているオリベイラ監督の映画愛に満ちた作品だ。2人の名女優のほかに、マイケル・ロンズデール、ルイス・ミゲル・シントラら名優が共演している。
予告編では、息子の行方を案じる老夫婦と義理の娘の姿から、突然のジョアン帰郷の場面を切り取っており、「何も起こらない人生こそ幸福と言えるのかも」とのセリフを紹介しながら、つつましく生きる市井の人々の日常を印象的なランプの灯りで浮かび上がらせた美しい仕上がりとなっている。
「家族の灯り」は2014年2月15日岩波ホールほか、全国順次公開。
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