高畑勲監督14年ぶり新作「かぐや姫の物語」ついに完成!「大変満足」と達成感
2013年11月7日 16:44
[映画.com ニュース]スタジオジブリ最新作「かぐや姫の物語」の完成報告会見が11月7日、都内で行われ、約14年ぶりの監督作を完成させた高畑勲監督が出席し「日本のアニメーションにとって、この作品が一歩を進めたような気がします。大変満足を覚えました」と並々ならぬ達成感を口にした。また、今年9月に引退会見を行った盟友・宮崎駿監督について「本人としてけじめをつけたんでしょう。『今度は本気』と言ったらしいけど、気が変わる可能性もある。まあ長い付き合いなので(笑)。この作品は見たとは思うが、感想は聞いていない」と思いを語った。
高畑監督にとって「ホーホケキョとなりの山田くん」(1999)以来となる新作は、日本最古の物語といわれる「竹取物語」を題材に、かぐや姫が地球に姿を現した理由と、やがて月へ去らねばならなかった波乱の運命を「かぐや姫の罪と罰」という視点から描ききった。
製作に8年を費やし、総製作費は破格の50億円。当初は宮崎監督の「風立ちぬ」と同時に7月20日公開の予定だったが、クオリティのさらなる向上を目指し、公開が延期されていた。高畑監督は「お金も時間もかかってしまったが、今度ほど苦楽をともにしたスタッフに対し、ありがたい気持ちで満たされたことはない。完成した今は、どうお金を回収するかだけ」とユーモアを交えながら、現在の心境を語った。
会見には高畑監督をはじめ、ヒロインのかぐや姫役に抜てきされた朝倉あき、高良健吾、宮本信子、田畑智子、宇崎竜童、上川隆也、朝丘雪路、主題歌「いのちの記憶」を歌う二階堂和美、脚本の坂口理子氏が勢ぞろい。
朝倉は「2年前のオーディションが昨日のよう。完成した作品を拝見し、涙が出ましたし、大事な役を任せていただき、改めて幸せな気持ちでいっぱい」と感無量の面持ち。「高貴な美女をどう演じたらいいか悩んだが、高畑監督からいただいた台本を通して、のびのびと生を楽しむ女の子に出合い、心のままに演じてみようと思った」と振り返ると、高畑監督は「かぐや姫に一番向いている声だと思い、選ばせてもらった」と太鼓判を押した。
「かぐや姫の物語」は、11月23日から全国で公開。
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