「完全なる飼育」4作品を上映 新宿ミラノ2で「歌舞伎町飼育監禁ナイト」
2013年11月3日 05:00
[映画.com ニュース] 監禁される女と監禁する男の屈折した愛を描く人気シリーズの最新作「TAP 完全なる飼育」の公開を記念し、11月9日に東京・新宿ミラノ2で同作を含むシリーズ計4作品を上映するオールナイト上映イベント「歌舞伎町飼育監禁ナイト」が開催されることが決まった。
ノンフィクション作家・松田美智子のドキュメント小説をもとに、孤独な少女と中年男の危険な純愛を描いてきた同シリーズは、1999年に和田勉監督×新藤兼人脚本×竹中直人主演で1作目となる「完全なる飼育」が発表されて以降、小林政広や若松孝二ら名だたる監督たちが手がけてきた。8作目となる「TAP 完全なる飼育」は、学校での壮絶なイジメや父親に隷属する母親に嫌気が差して家を出た女子高生の結が、彼女を助けようという使命感にかられた中年ヤクザの設楽によって廃墟に監禁され、飼育されていく姿を描く。今作でスクリーンデビューを飾る若手女優の前川伶早が主演、「アジアの純真」「たとえば檸檬」の片嶋一貴監督がメガホンをとった。
「歌舞伎町飼育監禁ナイト」で上映されるのは、最新作「TAP 完全なる飼育」に、99年の劇場公開以来14年ぶりのスクリーン上映となる「完全なる飼育」、第56回ロカルノ国際映画祭で特別大賞を受賞した小林監督による「完全なる飼育 女理髪師の恋」、この10月に一周忌を迎えた若松監督による「完全なる飼育 赤い殺意」のシリーズを代表する3作品を加えた計4作品(「完全なる飼育」「完全なる飼育 女理髪師の恋」はニュープリントでの上映)。
上映は11月9日午後9時から。上映前の8時30分からは、同日に初日を迎える「TAP 完全なる飼育」のキャスト、監督が登壇しての舞台挨拶も行われる。料金は2000円。