「おしん」の濱田ここねが山路ふみ子新人女優賞を受賞 ピン子も“辛口”祝福
2013年10月12日 16:20

[映画.com ニュース] 平均視聴率52.6%を記録したNHK朝の連続テレビ小説を、30年ぶりに新たなスタッフ、キャストで映画化した「おしん」が10月12日、全国253スクリーンで封切られた。
オーディションでおしん役に抜てきされた濱田ここねをはじめ上戸彩、泉ピン子、井頭愛海は、メイン館の東京・丸の内TOEI1で舞台挨拶。濱田は満面の笑みを浮かべ、「皆さん、ありがとうございます」と一礼。これを見た母親役の上戸が、「ここねの挨拶が短かったので、緊張しているんだなと思った。まっさらな心で楽しんで」と助け舟を出した。
続けて、ドラマで母親役、今回はおしんの奉公先の大奥様を演じた泉が、「ここねの笑顔を見てちょうだい。(映画の)中では見られないから」とアピール。これをきっかけに泉の独演会となり、「今日は(同日公開の『陽だまりの彼女』に主演した)松潤に客をとられるんじゃないかと思っていた。3人くらいだったらどうしようと思った」と安どの表情を浮かべた。
さらに、同作がこの日発表された第37回山路ふみ子映画賞、濱田が同新人女優賞に決まったことを明かし、「オーディションでここねを見て、この子しかいないと思った。小突かれたり、つらかっただろうけれど、ここねは本当に頑張っていた」と絶賛。だが、「老人賞っていうのはないのかな。ここね、私は湯たんぽやっただろ。何か私にもちょうだい」とおねだりし、会場の笑いを誘った。
その矛先は他の出演者にも向けられ、上戸と同じ国民的美少女コンテスト出身の井頭に対し「演技がめちゃめちゃうまい。彩の若い頃に似ているね。剛力(彩芽)の後を狙ってんだろ」と舌鋒鋭く指摘。胎児をおろすために極寒の川につかる熱演を見せた上戸にも、「よく入ったけれど、あなたはウエットスーツがあったからいいじゃない。私の時はゴミ袋だったんだから。それがだんだん出てきちゃうから、その度にNG出して大変だったのよ」とはき捨てた。
上戸も負けじと、「ピン子さんが、『命懸けろ』って言ったからじゃないですか」と切り返し。2カ月近く親元を離れて撮影に臨んだ濱田も「雪の中での撮影でしたけれど、おしんをやる前に比べたら、人の前では弱音は吐かない、弱気を見せないということを学びました」と頼もしいところを見せ、泉も「新人賞を取ったから、もう女優をやめちゃダメなんだよ」と愛情に満ちたカツを入れていた。
なお、第37回山路ふみ子賞はほかに、女優賞が「さよなら渓谷」の真木よう子、社会賞が「利休にたずねよ」の田中光敏監督、福祉賞が「ペコロスの母に会いに行く」の森崎東監督、功労賞が俳優生活60周年を迎えた仲代達矢にそれぞれ贈られることが決まった。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

“ベスト主演映画”TOP5を発表!
【出演123本の中から、1位はどの作品?】そして最新作は、生きる力をくれる“集大成的一作”
提供:キノフィルムズ

ワン・バトル・アフター・アナザー
【個人的・下半期で最も観たい映画を実際に観たら…】期待ぶち抜けの異常な面白さでとんでもなかった
提供:ワーナー・ブラザース映画

96%高評価の“前代未聞の心理戦”
【スパイによる究極のスパイ狩り】目を逸らせない超一級サスペンス
提供:パルコ

映画.com編集長が推したい一本
【ただの映画ではない…】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験!この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

酸素残量はわずか10分、生存確率0%…
【“地球で最も危険な仕事”の驚がくの実話】SNSで話題、極限状況を描いた超高評価作
提供:キノフィルムズ

めちゃくちゃ笑って、すっげぇ楽しかった超刺激作
【これ良かった】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

なんだこのかっこいい映画は…!?
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった――
提供:ディズニー

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント