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阪本順治監督「人類資金」あわや短編に? 邦画初の国連ロケ舞台裏が明らかに

2013年10月10日 21:40

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「人類資金」で共演した森山未來と佐藤浩市
「人類資金」で共演した森山未來と佐藤浩市

[映画.com ニュース] 阪本順治監督の最新作「人類資金」(佐藤浩市主演)のプレミア試写会が10月10日、都内で行われた。日本映画として初めて、2012年5月に米ニューヨークの国連本部でロケを敢行。当時、本作の製作に正式なゴーサインは出ていなかったが、12年秋から国連の補修工事が始める関係で、ロケを強行したといい「万が一の場合、『国連』という短編になっていたかも」(佐藤)、「それでも我々の本気度を示すことができ、映画製作の“資金”を集めることができた」(阪本監督)と綱渡りの舞台裏を明かしていた。

舞台挨拶には阪本監督と佐藤をはじめ、共演する香取慎吾森山未來石橋蓮司寺島進三浦誠己岸部一徳が顔をそろえた。「そうそうたる先輩方と共演させていただき、緊張した。未來くんにだけは先輩面でした」(香取)、「これほどの強者と肩を並べて、作品に参加できたことを誇りに思う」(森山)。映画には観月ありさも出演しており、佐藤は「観月がいないと、こんなにもむさ苦しくなる」と男だらけの壇上に苦笑いだった。

映画は敗戦直前に旧日本軍が隠匿したとされる財宝、通称「M資金」をめぐって、陰謀が繰り広げられるサスペンス大作。金融ブローカーを名乗って詐欺を繰り返す真舟雄一(佐藤)に、M資金を管理しているという財団「日本国際文化振興会」が接触するが……。小説家の福井晴敏が、「亡国のイージス」以来となる阪本監督とタッグを組み、原作と共同脚本を手がけている。

阪本監督がM資金に関心をもったのは、30年以上前だといい「7年前、福井さんに原作をお願いして今日に至った。自分のひとつの終着点といえる作品で、愚直に荒っぽくやりました」と誇らしげに語り、感無量の面持ちだった。「人類資金」は、10月19日から全国で公開。

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