「凶悪」「そして父になる」で見せるリリー・フランキーの“振れ幅”が話題
2013年9月26日 18:40

[映画.com ニュース] 実録サスペンス「凶悪」(公開中)、人間ドラマ「そして父になる」(9月28日公開)と、出演作が立て続けとなるリリー・フランキーが見せる演技の振れ幅の大きさが話題だ。
「凶悪」は、死刑囚の告発をもとに雑誌記者が未解決殺人事件を暴いたベストセラー・ノンフィクションを、故若松孝二監督に師事した白石和彌がメガホンをとった話題作。週末興行ランキングでは、わずか78スクリーンでの公開ながら初登場8位にランクインするという上々のスタートを果たした。リリーが扮するのは、事件の首謀者で“先生”と呼ばれる不動産ブローカー。ピエール瀧演じる暴力団員とともに簡単に金のために殺人を重ねていく冷酷な姿が、R-15指定の凄惨な描写とともに観客に大きなインパクトを与える。
一方、本年度カンヌ国際映画際で審査員賞を受賞した是枝和裕監督の「そして父になる」(福山雅治主演)では、群馬の小さな電気店を営み、あたたかでにぎやかな家族を築く一家の大黒柱役。「凶悪」の“先生”役とは真逆といえる良き父親像を自然体で演じており、黒と白、陰と陽ともいうべき演技の振れ幅を披露している。
今年50歳を迎えるリリーは、イラストやデザインのほか、文筆、写真、作詞、作曲など様々な分野で活躍するマルチタレント。2001年にスクリーンデビューを果たし、08年の「ぐるりのこと。」ではブルーリボン賞新人賞を受賞するなど、俳優としても高い評価を得ている。「凶悪」では、「男臭い映画なので色気のある男性を」という白石監督たっての希望でリリーの起用が決定。主人公の雑誌記者を演じた山田孝之も「リリーさんとの共演は衝撃!」と振り返り、「どう感じられるか分からないことをリリーさんは堂々とするんですよ。すごいですよ」と絶賛の言葉を寄せている。
是枝監督が「善人か悪人かわからないところがいい」と語ったリリーの雰囲気が、作品によりリアリティとすごみを感じさせる「凶悪」だが、「そして父になる」と比較することで、その異様性がさらに際立つのは間違いない。
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