【全米映画ランキング】H・ジャックマン&J・ギレンホール主演のサスペンススリラーが首位デビュー
2013年9月25日 10:15
[映画.com ニュース]3本の新作がランクインした先週末の全米ボックスオフィスは、ヒュー・ジャックマン&ジェイク・ギレンホール主演のサスペンススリラー「Prisoners」が約2140万ドルのオープニング興収で首位デビューを果たした。
同作は、2010年度のアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた「灼熱の魂」で知られるドゥニ・ビルヌーブ監督のハリウッドデビュー作。アメリカのとある田舎町で感謝祭の夕食の後、誘拐事件が発生。6歳の娘を誘拐されたドーバー(ジャックマン)は、なかなか娘を見つけられないロキ刑事(ギレンホール)の捜査に業を煮やし、一度逮捕され、証拠不十分で釈放された不審者アレックスを自分で捕まえて、拷問を始めてしまう。だが、事件は意外な方向へと進んでいく……。
現代版「オイディプス王物語」と称された悲劇「灼熱の魂」の監督の最新作とあって、批評家からは絶賛評が多く並び、R指定の重い内容ながらオープニング興収2000万ドル以上という上々のスタートを切った。客層は70%以上が25歳以上、男女比はほぼ半々で、2週目以降も好成績を期待できそうだ。共演は、アレックスにポール・ダノのほか、ビオラ・デイビス、マリア・ベロ、テレンス・ハワード、メリッサ・レオ。撮影に名手ロジャー・ディーキンス、編集はイーストウッド組のジョエル・コックス&ゲイリー・ローチなど、スタッフも一流どころが揃っている。
2位は前週首位だった「インシディアス 第2章」。10日間の累計興収は、第1作のグロス(最終興収)約5400万ドルをあっさりと抜いて約6000万ドルに。こちらのグロスは9000万ドル近辺になりそうだ。
そして、約500万ドルのオープニング興収で5位デビューとなってしまったのは、ジョシュ・ホロウェイ(TVシリーズ「LOST」)主演の青春ドラマ「Battle of the Year」。15年ぶりの国際ダンス大会の優勝を目指すアメリカの少年たちとコーチの奮闘が3Dのダンスとともに描かれる。批評家からは厳しいレビューが多く、幸先のいいスタートを切ることは出来なかった。
今週末は、ジョセフ・ゴードン=レビット監督・主演のコメディドラマ「Don Jon」(ジュリアン・ムーア、スカーレット・ヨハンソン共演)、大ヒット3Dアニメの続編「くもりときどきミートボール 2 フード・アニマル誕生の秘密」のほか、先週末5サイト限定で公開されたロン・ハワード監督、ピーター・モーガン脚本によるF1グランプリを舞台にした実録ドラマ「RUSH ラッシュ」が拡大公開となる。