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平田満、主演作初日に「学芸会の子どもを見守る親のような気持ち」

2013年8月17日 18:00

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舞台挨拶に立った主演の平田満ら
舞台挨拶に立った主演の平田満ら

[映画.com ニュース] 平田満主演の青春ファンタジー「モーニングセット、牛乳、春」が8月17日、東京・シネマート六本木で封切られ、平田をはじめ、共演の水本佳奈子伊藤猛、サトウトシキ監督らが舞台挨拶に立った。

冴えない中年サラリーマンの佐々木一郎(平田)が、幼なじみだった岡部の訃報を受け、過去の悲しい思い出と若き日の情熱、うまくいかない現実との狭間で揺れる姿を描き出す。

哀愁漂う中年男・佐々木を演じた平田は、「演劇みたいな舞台の初日は心臓バクバクで無我夢中だけど、映画はもう終わっているので努力のしようもないし、学芸会の子どもを見守る親のような気持ち」と照れ笑い。そして、「変わらない映像といえども、映画館でお客さんが見てくれることで変質していく。成長していくんじゃないか、そう願っている」と期待をふくらませた。

新人の水本は、「私のような一学生がこの場に立てることが、光栄で信じられない気持ちでいっぱい。この日を迎えられたのも、ここにいる皆さんとたくさんのスタッフのおかげ。感謝の言葉しかない」と感無量の面持ち。佐々木が恋心を寄せる春役を演じ、「10代特有のもやもやした気持ち、なかなか消化できない気持ち。20代なのでそれを表現することが一番の課題だった」と振り返った。

かつて瀬々敬久監督らと“ピンク四天王”と呼ばれたサトウ監督は、「今はDVDで簡単に見られるのに劇場まで足を運んでいただき感謝。これからあと何本撮れるか分からないけれど、次回作も何とかします」と抱負を語った。ピンク映画常連の伊藤は、「いつもピンク映画でご一緒しているメンバーとこの場に立てたことがうれしい。撮影終了後に大事な仲間である上野俊哉監督が亡くなり、彼が亡くなる前にこの映画の話を色々していたので、お盆だし見にきてくれているんじゃないかな」と故人に思いを馳せた。

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