岡田が春馬が真央が…「永遠の0」に強い手ごたえ「壮大な愛を感じる」「後世に伝えたい作品」
2013年7月22日 15:51

[映画.com ニュース] 累計発行部数300万部を突破した百田尚樹氏のベストセラー小説を映画化する「永遠の0」の完成報告会見が7月22日、都内のホテルで行われ、主演の岡田准一、共演の三浦春馬、井上真央、メガホンをとった山崎貴監督、原作の百田氏が出席した。
特攻で他界した祖父の足跡をたどるという切り口で太平洋戦争を描く今作で、岡田は凄腕のゼロ戦パイロット・宮部久蔵に扮した。井上は久蔵の妻・松乃、三浦は現代パートで祖父の死の真相を調べ始める孫の佐伯健太郎を熱演している。
日本軍敗色濃厚の状況下で、「生きて妻のもとへ帰る」と公言し続ける男・久蔵を演じた岡田は、「重い役なので、眠れない日々が続いた。でも、素晴らしい原作、力強いキャストとともに、暑い夏を乗り切ったと思います」と昨年夏の撮影を述懐した。クランクインに際し髪を丸坊主にしたが、「気合の表れだと書いていただければ」とニヤリ。初号試写では、横に原作者の百田氏がいたそうで、「最初から泣いていらした。それが気になって、僕は緊張でちゃんと見ることができなかった」と苦笑いを浮かべたが、「その涙を見て安心しております。壮大な愛を感じる作品になったと思う」と胸を張った。
若き日の祖父を知る人々を訪ねて回る孫に扮した三浦は、「演じるうえで糧になるんじゃないかと思ってドキュメンタリーを何本か見ました。何度も見直して、聞き手の表情や聞き方を参考にさせていただきました」。井上は、「この作品に携われて本当に幸せでした。戦争映画とくくるのではなく、男性が見ても、女性が見ても愛を感じられる作品だと思う。私と同世代の方々に多く見てもらって、愛や真実を受け止めてもらいたい」と真摯な眼差(まなざ)しで語り、作品の完成に手ごたえをつかんでいる様子だった。
山崎監督は、「戦争ものに一度きちんと取り組んでみたかった。歴史を追いかけるのではなく、ひとりの人間に焦点を当てることで戦争というものをあぶり出している。今まで体験したことのない感動を覚えました」と映画化に至った背景を説明。クランクアップ後には、編集とCGの作業を並行して行っていたそうで「今回はハードルが本当に高かった。できるだけリアルにしたかったし、スタッフは本当によく頑張った」と称えた。
映画は、司法試験に落ち続け人生の目標を失いかけた健太郎と、フリーライターの姉・慶子(吹石一恵)は、太平洋戦争で特攻により戦死した祖父・久蔵について調べ始めるところから幕が開ける。凄腕を持ちながら異常なまでに死を恐れ、生きることに執着した戦闘機乗りが、なぜ特攻に志願したのか。海軍の元戦友たちの証言から浮上した、「天才だが臆病者」という祖父の意外な姿。ふたりは、60年の長きにわたり封印されてきた驚がくの真実にたどり着く。
「永遠の0」は、12月21日から全国で公開。
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