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ふたたびブーム到来!? 「ベルイマン傑作選」前売りが異例の売れ行き

2013年7月19日 16:15

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ウッディ・アレンが「最も影響を受けた映画」と公言する 「第七の封印」の一場面
ウッディ・アレンが「最も影響を受けた映画」と公言する 「第七の封印」の一場面
(C)1957 AB SVENSK FILMINDUSTRI

[映画.com ニュース]黒澤明フェデリコ・フェリーニとならび「20世紀最大の巨匠」と称されるイングマール・ベルイマンの過去作をデジタルリマスター版で上映する企画「イングマール・ベルイマン3大傑作選」(7月20日~)の前売り券が異例の売れ行きを見せていることがわかった。

今回公開されるのは「第七の封印」「野いちご」「処女の泉」の3本で、いずれも50年以上前に製作された作品だ。現在DVDが絶版状態にある作品の貴重な上映とあって、映画ファンの注目度は高く、17日現在で累計800枚を突破し、東京・渋谷ユーロスペースの劇場記録を更新。ミニシアターでのクラシック映画の再上映としては想定外の勢いを見せている。

日本公開当時は、「野いちご」「処女の泉」がそれぞれキネマ旬報外国語映画部門の1位を獲得するなど「ベルイマン・ブーム」が巻き起こっていた。劇場関係者は「最初は映画好きと思われる男性客がお買い求めにいらしていましたが、この2週間の間で女性のお客さんもお買い求めいただく流れがはっきり出て来ました。北欧カルチャーの人気がうかがえる現象です」と話す。また、「若い頃にベルイマンを観て影響を受けたという年配層にまじり、最近では20代の若い人が買い求める姿も多い。哲学書がブームになるなど、不安定な時代を生き抜く指針が求められている時代に、深い精神性をたたえたベルイマンの映画がピッタリはまったのでは」と分析する。

ベルイマンの作品はウッディ・アレンスティーブン・スピルバーグら名だたる映画監督たちが「影響を受けた」と語っていることも広く知られており、半世紀の時を超えて、ふたたび注目される巨匠の傑作を是非スクリーンで堪能してほしい。

「イングマール・ベルイマン3大傑作選」は、7月20日からユーロスペースで4週間限定連日3作品上映、その後全国順次公開。

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