「言の葉の庭」新海誠監督、全国23館で舞台挨拶を敢行
2013年6月1日 18:00

[映画.com ニュース] 新海誠監督の最新作「言の葉の庭」の公開記念舞台挨拶が6月1日、東京・新宿バルト9で行われ、新海監督をはじめ、声優の入野自由(タカオ役)、花澤香菜(ユキノ役)が登壇した。
5月31日に全国23スクリーンで封切り。新海監督は、上映が終了する6月21日までの3週間に、全23館での舞台挨拶に立つ予定で「ご覧になった皆さんから跳ね返った思いを、作り手が感じ取らなければ意味がない。ぜひご意見もいただきたいので、(Twitterなどで)つぶやいていただければ。こちらもエゴサーチして、意見を拾いに行きますので」とファンとの交流に期待を寄せた。
「ほしのこえ」(2002)で鮮烈なデビューを飾り、前作「星を追う子ども」(11)が国内だけでなく韓国で異例の100館以上での公開を果たした新海監督の最新作。靴職人を目指す高校生タカオが、謎めいた年上の女性ユキノと出会い、雨の日だけの逢瀬を重ねて心を通わせていく。万葉集の一篇から始まる孤悲(こい)をモチーフに、新海監督ならではの繊細なタッチで描かれるラブストーリー。
作品には「少しでも雨が好きになってほしい」「靴や足が好きになってもらえれば」というふたつの裏テーマがあるといい、「特にこれから雨の季節なので、ぜひ映画館に足を運んでほしい」(新海監督)。「スタッフ一丸となって、一切の言い訳を口にせず、ご覧になる方の心に届く作品を目指した」と胸を張った。
入野は「心をわしづかみにされた。(作品に対して)言いたいことがあふれているのに、いざそれを伝えようとすると、しゃべれなくなってしまう」と強い思い入れを語り、花澤は「実年齢より上の役どころなので、自分の人生経験を掘り下げてもすぐ底がついてしまう。舞台になった新宿を歩きながら、いろいろ想像しました」と役作りを振り返った。
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