リンカーン大統領で3度目オスカー、ダニエル・デイ=ルイスの役作りとは
2013年4月1日 16:00
[映画.com ニュース] 映画「リンカーン」でアカデミー賞史上初めて3度目の主演男優賞を受賞したダニエル・デイ=ルイスが、第16代米大統領エイブラハム・リンカーンを演じるために行った役作りが明かされた。また、リンカーン(デイ=ルイス)が若い兵士に人類平等の理念を説く本編映像も公開された。
徹底した役作りで知られるデイ=ルイスは、過去のオスカー受賞作「マイ・レフトフット」では脳性小児まひを抱える主人公を演じるため、撮影中ずっと左足だけを使い車椅子で生活、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」では1年間役作りに専念した。その他の作品でもサバイバル術の習得や過酷なトレーニング、セットに寝泊りするなど驚きのアプローチをとっている。
1年間の準備期間を条件に出演を受諾した今回は、「私が興味を持ったのは、リンカーン個人の経験を主観的に理解すること」だとし、リンカーン自身が書き残したものを読みあさった。そして、19世紀の生活を再現するため、リンカーンの妻メアリー・トッド役のサリー・フィールドと4カ月にわたって文通。しかも、当時の文体でつづるという徹底ぶりだ。
外見も酷似しているが、ウェーブがかった髪や豊かなあごひげは、デイ=ルイス自身が伸ばしたもの。さらに、約1時間半かけて特殊メイクを施し、身も心もリンカーンになりきった。本編映像で、説得力たっぷりに人類の平等をユークリッド幾何学の公理になぞらえて語る姿は、そんな惜しみない努力の結晶といえる。
メガホンをとったスティーブン・スピルバーグ監督は、“リンカーン大統領”に敬意を表すため、製作期間中は常にスーツを着ていたという。また、「(撮了後に)ダニエルがリンカーン役ではなく、ダニエル本人として話しかけてくれた。その時、これまで信じてきた第16代大統領リンカーンと会うのは今日で最後だと気付いて、涙があふれてしまった」というエピソードからも、デイ=ルイスが役柄と一体化していた様子がうかがえる。
南北戦争が4年目に突入した1865年。大統領再選を果たしたリンカーンは、悲願の奴隷解放を実現させるため、政治家として、夫として、父親として葛藤を抱えながらも究極の決断に踏み切る。デイ=ルイスやフィールドのほか、トミー・リー・ジョーンズ、ジョセフ・ゴードン=レビットらが共演する。4月19日から全国で公開。
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