松たか子&倍賞千恵子、山田洋次監督「小さいおうち」に主演!
2013年3月1日 06:00

[映画.com ニュース] 女優の松たか子と倍賞千恵子が、山田洋次監督の最新作「小さいおうち」に主演することがわかった。山田監督にとって82作目となる今作は、初めて手がけるラブロマンス作で、自らが生きてきた昭和と平成、ふたつの時代の日本の家族を描く。松は昭和パート、倍賞は平成パートの“座長”として、3月1日にクランクインする現場を牽引していくことになる。
山田監督が映画化を熱望したという「小さいおうち」は、中島京子氏の第143回直木賞受賞作。東京の赤い三角屋根の“小さいおうち”が舞台となり、玩具会社勤務の旦那様と妻の時子、5歳になる恭一ぼっちゃん、仕えて暮らす布宮タキの日常、旦那様の会社で働く青年・板倉正治と時子の淡い恋愛事件などが丹念に描かれた良作だ。松、倍賞をはじめ、オーディションを勝ち抜いた黒木華、片岡孝太郎、吉岡秀隆、妻夫木聡が山田組に結集する。
松が山田監督とタッグを組むのは、「隠し剣 鬼の爪」以来約9年ぶり。並々ならぬ意欲をうかがわせ、「山田監督に時子という難しい役をいただき、感謝と緊張でいっぱいです。私にとって彼女は、まだまだミステリアスな女性ですが、素敵な共演者の皆さんとともに、しっかりとじっくりと撮影に臨みたいと思っています。平成パートの皆さん、そしてご覧になる皆さまに、想像を膨らませていただけるように演じられたらと思います」と準備に余念がない様子だ。
平成パートで布宮タキの晩年を演じる倍賞は、「母べえ」以来の山田組となる。撮影を心待ちにしているようで、「久しぶりの山田監督の作品に身を置いて、緊張しながら、でも楽しく撮影ができたらなと思っております」と静かな闘志を燃やしている。
昭和パートで若き日のタキに扮する黒木は、山田監督のお墨付き。深澤宏プロデューサーは、山田監督とともに黒木が出演した舞台「南へ」を見たそうで「書類選考を経て100人ほどの候補者に会ったが、昭和の時代にいるクラシックな顔立ちということが決め手になった」と起用理由を説明。松についても、「山田監督と僕の見解の一致は早かった。松さんのもつ凛とした美しさが、今作には必要。時子という役を演じる最適任者」と全幅の信頼を寄せている。
山田監督は「現代から始まり、そして過去にさかのぼる。何度も行ったり来たりするという、面白い構造の映画。現代の若者がガイド役になって60年も前の暮らしを見つめていくようになるという意味で、楽しい見方ができる映画だと思います。期待してください」とコメントを寄せた。
松は倍賞の、黒木は松の大ファンだそうで、脚本の読み合わせの際には熱視線が行き来しており、相乗効果にも期待が寄せられる。なお、片岡は平井家の旦那様、吉岡は板倉、妻夫木は平成パートでタキを慕う親類の青年・荒井健史を演じる。撮影が行われる東宝スタジオでは昭和の町並みが再現され、衣装や小道具にいたるまで、こだわり抜いて制作されているという。クランクアップは5月末を予定し、10月の完成を目指している。
「小さいおうち」は、2014年1月に全国で公開。
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