午前十時の映画祭、3年間で180万人動員
2013年2月28日 06:00
[映画.com ニュース]映画演劇文化協会主催「第三回 午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」が、2月15日に終了した。
2012年3月3日~今年2月15日の50週間、25劇場/50作品を上映。年間総動員数は34万9885人、総興行収入は3億3902万4100円を記録。動員トップ5は、1位「風と共に去りぬ」、2位「サウンド・オブ・ミュージック」、3位「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、4位「荒野の七人」、5位「素晴らしき哉、人生」だった。
10年2月からスタートした本映画祭は、3年間にわたり映画ファンの支持を受けてニュープリントによるフィルム上映を続けてきた。「第一回」から「第三回」までの通算動員数は179万9981人に達した。コアな観客層は、40~60代のシニア層だが、ティーン層の動員も着実に増え、未来の映画ファンの拡大にも一役買ったことがうかがえる。
なお、本映画祭は映画興行のデジタル化に伴い、一時はその継続が危ぶまれたが、名作洋画のデジタル化が目覚ましく進展し、今年4月6日から装いも新たに高品位のデジタル上映による「新・午前十時の映画祭 デジタルで甦る永遠の名作」として開催されることとなった。上映作品は25本(新たな名作14本+過去3回で特に人気の高かった11本)を50週間(~14年3月21日)にわたり、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国42劇場で1作品2週間ずつ上映していく。これは「1作品1週間では、見逃しが多い!」という観客の声を反映したもので、より見やすい環境を整え、より一層幅広い世代に楽しんでもらえる映画祭を目指すとしている。果たして、フィルム上映と同じように、デジタル上映になっても映画ファンが詰めかけるのか、「新・午前十時の映画祭」の興行が注目される。(文化通信)